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更新日:令和4(2022)年11月18日

ページ番号:14905

補足説明1|三番瀬自然環境データベース

ベントス分布図の海域環境区分について

ベントスの分布状況を示す図中の区分(凡例で示している12区分)は,平成6~8年度(1994~1996年度)および平成14年度(2002年度)の調査データにおける水深と中央粒径に基づいた海域区分である.各区分の水深,中央粒径,その他の環境条件を以下に示す.

水深と中央粒径から区分した各海域の環境条件の範囲

平成6~8年度三季の平均値

区分 地点数 水深(A.P.m) 中央粒径(μm) その他の環境条件
酸化還元電位(mV) 強熱減量(%) シルト・粘土分(%)
最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均)
A4 3 +1.4 +1.2 (+1.3) 173 185 (178) 279 301 (293) 1.8 2.0   7.8 10.6 (9.4)
B1 2 0.1 1.5 (0.8) 17 19 (18) -31 3 (-14) 7.2 7.4   85.7 86.7 (86.2)
B2 4 0.4 0.7 (0.5) 57 89 (66) -22 56 (30) 3.9 5.7   45.7 63.2 (56.8)
B3 27 +0.2 1.0 (0.3) 86 149 (133) 37 328 (163) 1.6 5.0   10.6 49.5 (21.5)
B4 25 +0.5 1.8 (0.5) 150 190 (164) 186 336 (282) 1.6 2.6   6.4 13.9 (9.4)
B5 10 0.4 2.5 (1.3) 202 243 (219) 198 310 (259) 1.6 2.3   5.9 9.2 (7.6)
B6 1 - - (1.5) - - (250) - - (301) - -   - - (6.6)
C1 7 7.5 8.7 (8.0) 15 32 (24) -82 89 (19) 5.6 7.4   77.7 85.1 (81.2)
C2 4 6.2 10.5 (7.8) 51 86 (74) 0 108 (50) 4.4 5.9   49.5 68.7 (55.8)
C3 3 5.5 10.0 (7.2) 101 143 (121) 31 137 (80) 3.0 4.6   18.3 42.3 (32.5)
C4 2 4.6 5.0 (4.8) 154 168 (161) 124 137 (130) 2.6 3.3   13.2 13.7 (13.4)
D1 5 13.0 16.3 (14.2) 3 17 (11) -142 103 (-128) 9.3 11.8   83.2 97.0 (90.1)

平成14年度三季の平均値

区分 地点数 水深(A.P.m) 中央粒径(μm) その他の環境条件
酸化還元電位(mV) 強熱減量(%) シルト・粘土分(%)
最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均) 最小 最大 (平均)
A4 1     (1.0)     (171.0)     (323.3)     (1.6)     (2.7)
B2 7 0.0 1.4 (0.5) 75.0 96.3 (85.0) -161.0 121.3 (31.9) 2.5 6.4 (4.7) 40.3 87.3 (63.3)
B3 19 +0.8 1.1 (0.2) 104.6 148.0 (130.8) -20.7 265.7 (156.4) 1.5 4.0 (2.4) 5.0 40.7 (17.3)
B4 16 0.2 3.0 (1.0) 151.3 198.7 (175.1) 91.0 342.3 (229.6) 1.6 2.6 (2.0) 1.0 15.3 (4.8)
B5 3 0.8 2.2 (1.4) 216 232.3 (223.8) 131.0 325.3 (252.8) 1.7 1.9 (1.8) 1.3 5.0 (2.7)
C2 1     (7.5)     (75.0)     (148.3)     (5.0)     (77.7)
C3 2 5.4 6.1 (5.8) 145.3 146.0 (145.7) 122.0 260.3 (191.2) 2.4 3.4 (2.9) 1.0 29.3 (22.2)
C4 1     (4.8)     (160.0)     (262.7)     (1.9)     (5.0)

生物の生息する環境条件としての海域区分について

上記の区分とは別に,酸化還元電位等の環境条件もふまえて生物の生息する環境条件として区分すると,5つの海域に分けることができる.各区分の特徴は以下のとおりである.

生物の生息する環境条件としての海域区分の範囲と特徴

範囲 特徴
I 市川側の西側奥部 水深が浅く,波浪の影響が小さく,シルト・粘土分が豊富であり,酸化還元電位が年間を通して低い.
II 浦安市埋立地突端から船橋海浜公園前にかけての範囲 水深が浅く,波浪の影響や粒径はIよりも大きく,酸化還元電位の四季平均はIよりも高いが季節変動が大きく夏季には還元状態に近づく.
III 船橋海浜公園前から砂堆にかけての範囲 水深が浅く,波浪の影響や粒径はIIよりも大きく,酸化還元電位はIIよりも高く安定している.
IV 砂堆から浅海域斜面上部にかけての範囲 水深が浅く,波浪の影響や粒径はIIIよりも大きく,酸化還元電位はIIIと同程度で高く安定している.
V 水深3~4m以深の沖合域 水深が深く,波浪の影響が小さく,シルト・粘土分が豊富であり,酸化還元電位は年間を通して低い.

 

平成6から8年度(PNG:94KB) 平成14年度(PNG:90KB)

参考文献

平成15年度三番瀬自然環境総合解析「三番瀬の現状」報告書,千葉県・国土環境株式会社(2004).

お問い合わせ

所属課室:環境生活部自然保護課自然環境企画班

電話番号:043-223-2971

ファックス番号:043-225-1630

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