【ノロウイルス】感染症予防のための情報提供について(令和6年12月11日発表)
発表日:令和6年12月11日
(令和6年12月11日16時30分更新)
千葉県健康福祉部疾病対策課
習志野市内のこども園で、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生がありました。
感染性胃腸炎は、通年で発生していますが、今後、特に冬場から春先にかけて多く発生するシーズンを迎えるので、日頃からこまめに手洗いをするよう心掛けましょう。
また、感染拡大を防止するため、便や嘔吐物は適正に処理し、汚れた床や用具などは適切に消毒しましょう。
概要
(令和6年12月11日16時30分、PDFの修正を行いました)
施設等における注意事項
- 日頃から従業員の健康管理に注意してください。
- 施設内でふん便や嘔吐物を処理する時は、使い捨てのガウン(エプロン)・ビニール手袋・マスクを着用し、汚れた床や用具などは適正な濃度の塩素系消毒薬で速やかに消毒してください。作業が終わったら、手をよく洗い、窓を開けて、十分に換気をしましょう。
- 詳しい消毒方法や同様の症状を呈する方が複数名発生した場合には、お近くの保健所(健康福祉センター)に御相談ください。
県民の皆様へ
- 調理の前や食事の前、トイレの後などには手を十分に洗いましょう。
(参考)ノロウイルスによる感染性胃腸炎について
1ノロウイルスによる感染性胃腸炎とは
- 嘔吐、下痢を主症状とし、その結果、種々の程度の脱水、電解質喪失症状、全身症状が加わる。1歳以下の乳児は症状の進行が早い。
2感染経路
- ノロウイルスが大量に含まれる患者のふん便や嘔吐物から人の手を介して感染する。
- 感染者が取り扱ったためにノロウイルスに汚染された食品を食べて感染する。
- ノロウイルスに汚染された二枚貝を生あるいは十分に加熱しないで食べて感染する。
- ノロウイルスに汚染された井戸水などを飲んで感染する。
- 飛沫感染、あるいは比較的狭い空間などでの空気(塵埃)感染例の報告もある。
3症状等
- 潜伏期間:24時間~48時間
- 主症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱
- 症状が1~2日続いた後、治癒し後遺症もない。
- 感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もある。
- 高齢者や乳幼児では重症となることがある。
4治療
- ノロウイルスに効果のある抗ウイルス薬はない。
- 脱水症状がひどい場合に、輸液を行うなどの対症療法が行われる。
- 症状がなくなったあとも、1~2週間ほど便中に排出されるため、二次感染に注意が必要。
5県内の感染性胃腸炎の発生状況
直近5年間(2020年から2024年第49週まで)の県内感染性胃腸炎の定点当たり患者報告数は以下のとおりです。
例年、11月頃から患者が増加し、1月頃にピークを迎える傾向があります。
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