ホーム > くらし・福祉・健康 > 健康・医療 > 健康づくり・病気予防 > 感染症対策 > 感染症対策について > ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎にご注意! > 感染性胃腸炎の集団発生について > 【ノロウイルス】感染症予防のための情報提供について（令和3年1月19日発表）

【ノロウイルス】感染症予防のための情報提供について（令和3年1月19日発表）

発表日：令和3年1月19日

千葉県健康福祉部疾病対策課

発生の経緯

1月12日（火曜日）

• 鴨川市内のこども園から安房保健所（鴨川地域保健センター）に対し、複数の園児が胃腸炎症状を呈し、欠席している旨の連絡があり、当該こども園に対する現地調査を実施した。
• その結果、1月6日（水）から1月12日（火）にかけて、園児のうち18名が嘔吐、下痢等の症状を呈しており、受診した医療機関で胃腸炎等と診断されていたことが判明した。
• 当該保健所では、園児等の便検査への協力を依頼するとともに、衛生指導を実施した。 。

1月13日（水曜日）

• 保健所に提出のあった園児5名の便について検査したところ、全員からノロウイルスが検出された。

1月19日（火曜日）

• これまでに発症が確認されているのは園児46名、職員3名の計49名で、内17名が医療機関を受診したが、重症者はいない。

施設等における注意事項

• 日頃から従業員の健康管理に注意してください。
• 施設内でふん便や嘔吐物を処理する時は、使い捨てのビニール手袋やマスクを着用し、汚れた床や用具などは適正な濃度の塩素系消毒薬で消毒してください。また、作業が終わったら、手をよく洗い、うがいをしてください。
• 詳しい消毒方法や同様の症状を呈する方が複数名発生した場合には、お近くの健康福祉センター（保健所）に御相談ください。

県民の皆様へ

• 調理の前や食事の前、トイレの後などには手を十分に洗いましょう。

（参考）ノロウイルスによる感染性胃腸炎について

1ノロウイルスによる感染性胃腸炎とは

• 嘔吐、下痢を主症状とし、その結果、種々の程度の脱水、電解質喪失症状、全身症状が加わる。1歳以下の乳児は症状の進行が早い。

2感染経路

• ノロウイルスが大量に含まれる患者のふん便や嘔吐物から人の手を介して感染する。
• 感染者が取り扱ったためにノロウイルスに汚染された食品を食べて感染する。
• ノロウイルスに汚染された二枚貝を生あるいは十分に加熱しないで食べて感染する。
• ノロウイルスに汚染された井戸水などを飲んで感染する。

3症状等

• 潜伏期間：24時間～48時間
• 主症状：吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、発熱
• 症状が1～2日続いた後、治癒し後遺症もない。
• 感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もある。
• 高齢者や乳幼児では重症となることがある。

4治療

• ノロウイルスに効果のある抗ウイルス薬はない。
• 脱水症状がひどい場合に、輸液を行うなどの対症療法が行われる。
• 症状がなくなったあとも、1～2週間ほど便中に排出されるため、二次感染に注意が必要。

年度別感染性胃腸炎集団発生件数

年度	4月	5月	6月	7月	8月	9月	10月	11月	12月	1月	2月	3月	合計※2
2020	0	0	0	0	0	1	0	0	2※1	1※1	-	-	4
2019	18	16	14	7	0	0	0	8	29	25	15	4	136(117)
2018	11	16	7	0	1	0	8	14	30	19	17	12	135(106)
2017	24	20	14	7	2	1	10	14	35	18	12	15	172(145)
2016	14	8	19	4	0	3	18	100	115	7	13	10	311(288)

※1:2020年度12月及び1月は1月19日現在における判明件数（本件を含む）であって、千葉市、船橋市、柏市の件数を除く。

※2:括弧内は、各年度4月から1月までの累計。

報道発表用記事