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更新日:令和6(2024)年1月31日

ページ番号:15560

溶融スラグの利用促進

溶融スラグとは、ごみを焼却炉で燃焼した後に残った焼却灰を、さらに加熱・溶融し溶岩のようにドロドロになったものを冷却・固化してできるガラス状の物質です。(ごみを直接溶融しスラグにする焼却炉もあります。)

ごみの最終処分場に余裕がなくなってきたことやダイオキシン規制が強化されてきたことから、ごみをスラグにする焼却施設が増えてきました。

千葉県では、平成8年3月、全国に先駆け「千葉県溶融スラグ利用促進指針」を策定しました。指針では、溶融スラグを有効利用する場合の溶出基準及び品質管理方法等を定め、県の公共工事での積極的な利用を図るなど、資源循環型社会づくりの一環として溶融スラグの利用を進めてきました。

平成18年7月の溶融スラグの利用に係るJIS規格の制定を受け、19年2月に「千葉県における溶融スラグ管理方法」を改訂し、JISに準拠した品質管理により利用促進を図っています。

1.溶融スラグの概要について

(1)ごみからスラグになるまでの減量効果

可燃ごみを1とした場合、スラグは重量で約10分の1、容積で約100分の1の減量となります。

状態別の比較

状態

【可燃ごみ】 →<焼却炉>→
800~900℃
【灰】 →<熔融炉>→
1,200~1,600℃
【スラグ】
重量 1

約10分の1

約10分の1
容積 1

約40分の1

約100分の1

(2)溶融スラグの性状

溶融スラグとは、1,200度以上の高温条件下において、焼却灰等が加熱・溶融されたものが冷却固化してできるガラス質の物質であり、以下のような特徴を持ちます。

  1. 二酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化カルシウムを主成分とする。
  2. 重金属類(水銀、鉛、カドミウム等)は加熱・溶融時に揮散して排ガス側に移行し、溶融スラグ中の含有量は少なくなる。
  3. 溶融スラグ中に残る重金属類は、溶融スラグの主成分である二酸化ケイ素のSi-O2の網目構造の中に包み込まれ、溶出しにくくなる。
  4. ダイオキシン類は、溶融時の高温条件により熱分解し、溶融スラグ中にはほとんど残存しない。

(3)溶融スラグの種類

  • 水砕スラグ溶融スラグのイメージ写真
  • 空冷スラグ
  • 徐冷スラグ

2.溶融スラグの利用先

溶融スラグは性状が砂のようなものなので、土木資材に使用されます。

  • アスファルトに混合して道路の舗装
  • コンクリート資材
  • 道路の路盤材
  • ブロック資材など

3.溶融スラグ生産量

年度別生産量一覧

年度

生産量(トン)

溶融施設

令和4年度 30,259 東総地区広域市町村圏事務組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市、流山市、成田市
 令和3年度 31,733 東金市外三市町清掃組合、東総地区広域市町村圏事務組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市、流山市、成田市
 令和2年度 26,715 東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市
令和元年度

26,967

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市

平成30年度

25,298

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市

平成29年度

26,695

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市

平成28年度

28,700

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市

平成27年度

30,449

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市
平成26年度

28,933

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、成田市
平成25年度

30,579

東金市外三市町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、柏市、成田市
平成24年度

28,825

東金市外三町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、流山市、柏市、成田市
平成23年度

24,877

東金市外三町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市
平成22年度

28,561

東金市外三町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市
平成21年度

28,743

東金市外三町清掃組合、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市

平成20年度

31,072

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市

平成19年度

33,876

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市

平成18年度

35,000

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市

平成17年度

35,000

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市、柏市

平成16年度

33,000

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市、流山市

平成15年度

31,392

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市

平成14年度

20,014

東金市外三町清掃組合、八千代市、かずさクリーンシステム、習志野市、千葉市新港、八街市

平成13年度

3,831

千葉市北谷津、東金市外三町清掃組合、八千代市

4.溶融スラグ生産量・有効利用量等の推移

年度別生産量・有効利用量等の一覧
年度 平成29年度 平成30年度 令和元年度 令和2年度 令和3年度 令和4年度
生産量(t) 26,695 25,298 26,967 26,715 31,733 30,259
有効利用量(t) 19,848 21,202 23,369 23,423 28,077 25,320
有効利用率(%) 74.4 83.8 86.7 87.7 88.5 83.7

(注)溶融スラグによる最終処分場の覆土等は有効利用に含めていない。

溶融スラグの生産量等の推移のグラフ

 

お問い合わせ

所属課室:環境生活部循環型社会推進課資源循環企画室

電話番号:043-223-2758

ファックス番号:043-221-3970

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