ナッジを活用した個人住民税の特別徴収の推進について
発表日:令和5年9月19日
総務部市町村課
総務部税務課
個人住民税の特別徴収(給与天引き)をさらに推進するため、ナッジを活用するとともに、本県の副業人材であるデザイナーと協力し、親しみやすいデザインとした広報物(チラシ・ポスター)を、今年度新たに作成しました。
個人住民税の特別徴収(給与天引き)は、原則すべての事業主の義務であり、令和4年度時点で約9割の事業者が実施しています。しかしながら、残りの1割の事業主は実施しておらず、千葉県及び県内市町村では、事業者訪問を実施するなど、特別徴収の徹底を図っております。
特別徴収(給与天引き)と普通徴収(納税通知書で納付)の徴収率を比較すると、特別徴収は99.9%、普通徴収は94.9%となっており、従業員の普通徴収による払い忘れが発生しております。滞納となった場合、従業員の給与、預金、不動産等の差押え等の滞納整理を行うこととなりますが、給与差押えの際には、事業主の事務負担にもなっています。
また、特別徴収を実施していない事業者を訪問した際には、「義務と知らなかった」「特別徴収と普通徴収どちらでもよいと思っていた」とのお話をいただくことがあり、制度の周知が課題となっております。
そこで、個人住民税の特別徴収をさらに推進するため、今年度新たに、ナッジを活用した広報物を作成しました。
(1)ナッジの活用
行動経済学であるナッジを活用したデザインに刷新し、特別徴収が原則義務であることや滞納による差押等デメリットの回避を強調しつつ、事業主の皆様へわかりやすい表現としております。
※ナッジとは、人々の選択や行動をさりげない刺激や仕掛けを用いて、望ましい方向に導く手法
(例)階段に「1日に10分の運動は心にも良いです」というポスターを掲示し、エレベーターよりも階段の利用を奨励する。等
(2)親しみやすいデザイン
新たな広報物はチーバくんを活用した親しみやすいデザインとし、県花である菜の花をモチーフとした黄色を基調としております。
また、デザインの作成に当たっては、本県の副業人材であるデザイナーの知見を活かして、親しみやすい視認性の良いデザインとしました。
※副業人材とは、民間企業の知見、知識及びスキルを県政に活用するため副業を可能とする雇用形態で採用した職員。
【新デザイン】
【旧デザイン】
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