ここから本文です。
更新日:令和4(2022)年12月22日
ページ番号:316984
家きんの肉や卵を食べたことによって、高病原性鳥インフルエンザウイルスにヒトが感染した例は今までに報告がありません。
キジの仲間のヤケイ(野鶏)はもともと種子、果実、昆虫などを食べる雑食性の鳥でしたが、今から5000年ほど前、人間が農耕生活を送るようになり、いつしかヤケイと人間が共同生活をするようになりました。初めは鳴き声が時計代わりであったり、闘鶏の結果で吉凶を占ったりしていましたが、やがて肉や卵を生産する実用鶏がつくられるようになりました。その後、用途別に改良が進められて、現在では約120品種以上あります。
肉を生産する肉用鶏は、成長を促進させて肉質を高める方向へ改良が進められており、現在のブロイラーはふ化後60日で2.6キログラムになり出荷されています。
千葉県内肉用鶏生産者は、近年、戸数は横ばい傾向にありましたが、飼養羽数、規模ともに増減が激しくなっています。
年次 | 飼養戸数 | 飼養羽数 (千羽) |
1戸当たり飼養羽数 (羽) |
出荷羽数(ブロイラーのみ) (千羽) |
---|---|---|---|---|
平成29年 | 33 |
1,714 |
51,900 |
8,317 |
平成30年 | 28 |
2,438 |
87,100 |
10,690 |
平成31年 (令和元年) |
27 |
1,957 |
72,500 |
9,028 |
令和2年 | - | - | - | - |
令和3年 |
25 | 1,757 | 70,300 | 8,615 |
令和4年 | 27 | 1,671 | 66,800 | 8,076 |
出展:畜産統計、畜産物流通統計
令和2年は農林業センサス実施年のため未調査
千葉市、香取市、旭市、君津市
現在流通している肉用鶏を大きく区分すると「ブロイラー」、「銘柄鶏」、「地鶏」の三つに分けることが出来ます。全国で出荷されているほとんどの鶏肉は「ブロイラー」と呼ばれているもので、「地鶏」は数%程度です。
さて、ここで地鶏とは何かという話です。一言で言うと地鶏とは、古くから日本で飼育されていた品種の血を引き、ある規格に沿って飼育されている鶏のことを言います。もう少し詳しく説明すると、地鶏とは明治時代までに国内で成立、または導入され定着した鶏の品種(在来種)の血を50%以上引き、その中で農林規格(特定JAS)の定義に準じた方法で飼育された鶏ということになります。その定義はちょっと説明しにくいのでブロイラーとの比較とともに表にまとめました。
「銘柄鶏」は必ずしも農林規格には準じないものの、親の鶏種とともに、飼料、飼育方法、飼育日齢などに工夫を加え、内容を明らかにした鶏のことを言います。
区分 | 地鶏 | ブロイラー |
---|---|---|
血筋 | 在来種由来血液百分率が50%以上 | 肉用鶏で孵化後3ヶ月未満の鶏をいう |
飼育期間 | 孵化日から80日以上飼育 | 孵化日から55~60日程度で出荷 |
飼育方法 | 28日齢以後平飼いで飼育 | 特定の基準なし |
飼育密度 | 28日齢以降1平方メートル当り10羽以下で飼育 | 特定の基準なし |
肉質 | 一般的に歯ごたえがありコクがある | 一般的に淡白でやわらかい |
脂肪が少なく淡泊な味です。たんぱく質が多く、肉に厚みがあります。カツや蒸し鶏などに向いています。
鉄分が多く含まれていて旨味があります。脂肪も多いのですが、その多くは皮に含まれているので皮をとると低カロリーになります。照り焼き・ローストチキン・鍋物・カレーなどに向いています。
アミノ酸のバランスの良いたんぱく質を多く含み、脂肪分も少ない柔らかい部位です。蒸し物やフリッターに最適です。
脂肪分も適度でうまみのある部位です。唐揚げ、煮込み、鍋物などに向いています。
ゼラチン質や脂肪分が豊富で、濃厚な味わいです。煮込み料理やスープに最適。また、塩焼きもおいしくいただけます。
歯触りが良く、くせがないので食べやすい部位です。脂肪が大変少なく、低エネルギーなのが特徴です。
ハツとレバーを合わせてキモと呼びます。ビタミンA、B群、C、鉄分が豊富に含まれています。焼き鳥や煮込み料理にするとたいへんおいしくいただけます。
にわとりという名前の由来は、庭先で飼われていたから「庭の鳥」・・・「にわとり」と呼ぶのではないかと思われがちですが、本当の由来は、この鳥が日本各地に広がった時に、羽が赤かっ色であったため、"丹色(にいろ(日本の伝統色))の羽をした鳥"ということから丹羽鶏(にわとり)と呼ばれるようになったと言われています。
鶏には嘴(くちばし)はあっても歯がないので、エサを噛み砕くことができずに、そのまま"うのみ(にわとりでも鵜呑み?)"にします。それから、小石や砂がためられたゴムのような強力な胃ぶくろで、エサを細かくすりつぶし栄養源として消化・吸収しています。
にわとりが解体され、もも肉、むね肉、ササミなどとして商品として販売されるときに、このにわとりの丈夫な胃ぶくろもコリコリとした食感を楽しめる"すなぎも"として店頭に並びます。
鶏肉は、1年を通じて旬です。
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください