ここから本文です。

報道発表案件

更新日:令和5(2023)年8月4日

ページ番号:600924

GLOBALG.A.P.認証取得に向けた取組

発表日:令和5年7月21日
農林水産部千葉県立農業大学校

 将来の本県農業を担っていく学生や若い農業従事者が、農業経営に必須な「労働安全」や「食品安全」、「環境保全」等のGAP(農業生産工程管理)の取組を実践することは、SDGsに貢献するなど大変意義あるものです。本校では、GAPにも対応できる施設として、昨年末に出荷調製施設を新設しました。今年度よりこの施設を活用したGAPの取組実習を開始しており、この度、認証規格を踏まえた公開審査を受検します。農業大学校では、今後も、優れた農業の担い手や指導者の育成のために、学生が経営感覚を養っていけるよう、学校全体でGAPに積極的に取り組みます。

GAP(農業生産工程管理)について

 GAPはGood Agricultural Practicesの頭文字をとった言葉で、「よい農業の取組」という意味である。一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれている。農業生産の各工程の実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動である。

 労働安全の確保、食品の安全性向上、環境の保全等に資するとともに、農業経営の改善や効率化につながる取組である。また、農産物にGAP認証が付与されていれば、輸出の際に取引先が安心して取り扱うことができる。

新たに整備した出荷調製施設を活用したGAPの取組

 令和4年12月15日に整備した出荷調製施設は、異物混入のリスクを低減するために、照明の飛散防止カバーを設置する等、GAPの認証取得にも対応可能な施設である。作物、露地野菜、施設野菜、果樹、花きの調製作業が実施可能である。

 この施設を活用し、専門家を講師とした実習において、学生と教職員が協力して、出荷調製作業のリスク評価を行うとともに、施設内の整理整頓やほ場での管理作業、収穫作業等の安全性確保に係る改善活動を繰り返し行うGAPの取組を実践している。

GLOBALG.A.P.の認証に向けた、公開審査の受検について

(1)日時

令和5年7月26日(水曜日) 午前9時~午後5時まで

午前:認証取得対象ほ場、出荷調製施設での審査

午後:書類審査(体育館)

(2)場所

千葉県立農業大学校(東金市家之子1059)

(3)認証品目

ブルーベリー

(4)審査対応者

果樹園芸専攻教室所属学生(農学科2年生、研究科生)、教職員

(5)参集範囲

県内農業関係機関(農業事務所、農業協同組合、市町村等)、農業高等学校、農業者等

(6)主な実施内容

学生が主体となってGAP認証に向けた取組について、外部審査員の審査を受ける。

参考

1 千葉県立農業大学校について

(1)開校

昭和54年

(2)所在地

(本校)東金市家之子 建物・施設7ヘクタール、実習農場等8ヘクタール

(農業研修施設)東金市油井 実習農場等 4ヘクタール

(農業機械化研修施設)千葉市緑区 運転技能研修コース 4ヘクタール

(3)定員

(農学科)修行年限2年(定員:各学年80名)

(研究科)修行年限2年(定員:各学年20名)

2 農業大学校でのGAPに関する講義

 平成30年度から「農業生産工程管理論」(必修科目・農学科2年2単位30時間)を新設し、GAPについて学ぶカリキュラムを導入した。今年度、GAPの取組を更に強化するため、座学に加え、新設した出荷調製施設を活用し、実習の授業においてもGAP教育を開始した。

3 GLOBALG.A.P.とは

 GLOBALG.A.P.とは、ドイツの民間の非営利組織が運営しているGAP認証で、国際規格(ISO)に基づく第三者機関の審査により、生産者が正しくGAPに取り組んでいることを客観的に証明するものである。認証の有効期間は1年間で毎年更新を行う必要がある。

4 全国のGAP認証取得状況

GAPの種類 GLOBALG.A.P. ASIAGAP JGAP 合計
農業関係高校 25校 22校 76校 123校
農業大学校 13校 9校 11校 33校

※令和5年3月末時点(農林水産省HP)、認証更新していない学校を含む

※千葉県の農業関係高校では、JGAP認証を一校で取得しており、本校では令和元年8月~令和3年7月までの2年間GLOBALG.A.P.認証を取得していた(令和3~4年度はちばGAP認証を取得していたが、令和4年度末に制度が終了した)。

5 「千葉県におけるGAP推進方針」の主な内容

 推進方針では、推進方策や推進体制を明確にするとともに、農産物の輸出拡大や流通の変化を見据え、県内の全ての産地(個人も含む)で国際水準GAP(「労働安全」「環境保全」「食品安全」「人権保護」「農場経営管理」)を実施することを目指している。

6 出荷調製施設

(1)竣工日

令和4年12月15日

(2)施設の概要

作物、露地野菜、施設野菜、果樹、花きの農作物の調査や出荷作業等で使用する施設。

GAPの認証取得に対応可能な施設として新設した。

お問い合わせ

所属課室:農林水産部千葉県立農業大学校

電話番号:0475-52-5121

ファックス番号:0475-54-0630

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?