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更新日:令和5(2023)年4月4日

ページ番号:571054

令和4年度 ユネスコスクールの取組

令和4年度の取組

学校種

学校名

1 特別支援学校

(1)千葉県立桜が丘特別支援学校

(2)千葉県立印旛特別支援学校

2 高等学校

(1)千葉県立市川昴高等学校

(2)千葉県立佐倉南高等学校

(3)千葉県立流山おおたかの森高等学校

(4)千葉県立千葉東高等学校

(5)千葉県立国分高等学校

(6)千葉県立鎌ヶ谷西高等学校

(7)千葉県立船橋豊富高等学校

(8)千葉県立下総高等学校

(9)千葉県立松戸国際高等学校

(10)市原中央高等学校

(11)千葉黎明高等学校

3 中高一貫校

(1)渋谷教育学園幕張中学校・高等学校

(2)麗澤中学校・高等学校

(3)市川学園市川中学校・高等学校

4 中学校

(1)成田市立玉造中学校

5 小学校

(1)市川市立中山小学校

(2)市川市立稲越小学校

(3)市川市立鶴指小学校

(4)市川市立大野小学校

(5)市川市立行徳小学校

(6)千葉市立白井小学校

(7)成田市立公津の杜小学校

(8)八千代市立大和田南小学校

6 幼稚園

(1)清和大学附属八重原幼稚園

 

1-(1)千葉県立桜が丘特別支援学校(PDF:244.3KB)

 本校は、肢体不自由のある児童生徒が通う特別支援学校で、小学部、中学部、高等部合わせて12学年が学んでいます。本校でのESDは、「つながり」というキーワードを軸として、身近な場所や人からスタートして校内、校外、世界の人々とつながりながら、かかわった人と影響を与え合って、障害のある本校の児童生徒も取り残されることのない共生社会の実現を目指しています。
 今年度、本校でESDを推進する分掌では、教職員に「ESDとは何か」「何をすればESDなのか」が伝わることが、教職員のESDへの負担感を減らし、本校ESDを盛り上げることにつながると考え、活動に取り組みました。
 本校でESDを行う上で立ちはだかる一番の障壁は、児童生徒の過半数を占める、肢体不自由と知的障害とを併せもつ児童生徒に対する実践事例が見つかりにくいことだと考えています。ESDに興味をもち、文献やインターネットで調べても、小中高等学校の実践ばかりで、本校の児童生徒に合ったものを見つけるのは至難の業でした。そこで、今年度は、「自信をもってESDに取り組める環境づくり」をテーマに分掌が行った活動と、重度重複障害のある児童生徒に向けて行われた実践をご紹介します。
分掌の活動
  • (1)本校ESDを紹介する研修の実施 ESDとは何か、本校ではいつから始まり、どんなことをしているのか、を紹介しました。高等学校学習指導要領に沿って学習を進めるグループが毎年SDGsについて学習していることは知られていましたが、小中学部でも、また、障害が重い児童生徒でも、教職員の工夫により ESDを取り入れた授業が行われている例を紹介し、学校全体で ESDに取り組もうと呼びかけました。
  • (2)本校で行われている実践の収集・まとめ 小学部・中学部・高等部に加え、児童生徒に深くかかわり指導を行う自立活動部、寄宿部や、医療的ケアを行う看護師、養護教諭など、学校中の教職員に呼びかけ、 ESDの実践を1グループにつき1例以上挙げてもらいました。集めた実践は校舎の中心部にあるピロティに掲示し、教職員や保護者が自由に見ることができるようにしています。4月以後も掲示することで、新しく来た教職員にも ESDを知ってもらい、持続可能な桜が丘 ESDにしていきたいと考えています。

全校の実践
 (2)で集めた実践には、学部や教育課程を超えて同じようなことを意識した取り組みもあれば、一見同じ取り組みでも、ねらいが異なる取り組みもありました。また、集まった実践をSDGsの17の目標について整理してみると、桜が丘特別支援学校で今行われている ESDは、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、目標12「つくる責任 つかう責任」に関連する取り組みが多いことも分かりました。

1-(2)千葉県立印旛特別支援学校(PDF:170.7KB)

 県立印旛特別支援学校は、『夢や目標の実現を目指し、健康でたくましい児童生徒の育成を図る』ことを教育目標とし、ユネスコスクール加盟から5年間、『地域との交流と発展・発信』を柱とする中で、様々な教育活動を行ってきた。ここ3年間はコロナ禍の影響を受け十分な活動を行うことができなかったが、それでも可能な活動を、規模を縮小しながら取り組んできた。
その中から、高等部普通科『職業コース』として今年開校11年目を迎えた『さくら分校』(佐倉南高等学校内)での活動をいくつかまとめてみた。
  1. 佐倉駅前ロータリー清掃 【地域との交流・社会参加】
    この活動は昨年度からスタートした。メンテナンスコース班の生徒(10数名)が地域の人たちとの共同清掃活動を行うというものである。毎月第3木JR佐倉駅前ロータリー(徒歩20分ほど)に出かけ、その周辺の除草作業(夏季)やゴミ拾いを行う。地元の商店や自治会の方々も参加40名ほどの大規模な清掃である。地域の人たちの黙々と働く姿に生徒たちは刺激を受け、学校へ帰ってからも一生懸命に清掃をする姿が見られ、教育的効果は大きい。
  2. 南高校・校外での販売活動 【他校・企業との交流】
    フードコースの生徒たちが作ったパンの販売を、隔週金曜日の昼に佐倉南高校で販売する。事前にその日程をお知らせし、当日の朝も南高校の職員室に出かけて宣伝をすることで、多くの南高校生が買い求め、賑わいを見せている。市販されているパンよりも低価格で、また種類も豊富でバリエーションに富んでいることから、たいへん人気がある。おいしいと言って買い求めてくれることで、作る生徒たちにとっても大きな励みとなる。
    また、クリエーションコースでは、自作の革製品を年22回、株式会社『フジクラキューブ』での販売活動を行っている。
  3. 委員会SDGsの取り組み
    『環境問題』『異常気象』等をテーマに掲げ、調べ学習・意見交換会を行った。地球温暖化については特に関心が高く、オゾン層が破壊される危機感から、自分たちに何ができるのか~等の意見交換が活発に行われた。また、海洋汚染についても深刻な問題として捉え、海に捨てられたプラスチックを食べた魚がどうなるのか、みんなで考えた。プラスチックストローを使用するのをやめよう!~と、呼びかけをするべきだとの意見も出た。
  4. 『防災の学び』学習発表会 【主体的に学ぶ防災学習】
    一斉避難訓練の学習と併せ、生徒が防災についてより主体的に学ぶ場として「防災の日」を設定している。各自テーマを設け、1日を通して個人あるいはグループで学んだことを全体の場で発表する。
    【1年生】テーマ:震VTRを観てそれぞれが感じたこと
    【2年生】テーマ:自由テーマ
    【3年生】テーマ:100均で購入した物で作る防災グッズ
今年度は10月11日(水曜日)に発表会を実施した。事前学習では、個人であるいはグループで、資料を取り寄せたりインターネットで調べたり、佐倉南高校の図書室で本を借りて学習したりするなど、どの生徒も主体的で前向きな取り組みが見られた。
当日の発表会では、自分の発表だけでなく、他グループの取り組んできた内容に対しても関心を持つ生徒が多く、互いが『学び合う』場となった。
この学習活動は平成28年度から続いているが、今年度より生徒一人ひとり全員にiPadが支給されたことも重なり、生徒たちにとって年々深まった学習になってきている。
新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止対策も、感染拡大防止の徹底を謳いながらも少しずつ、その『基本的対処方針』が変化してきている。イベントや行事等も、中止するのではなく、感染防止対策を講じて実施する方向に動いている。学校の教育活動においても、少しずつ本来の形に戻しながら、今後更にESDの充実と発展に努めていく。
  • 来年度の活動計画
    本校、さくら分校共に来年度も今年度の計画をベースに予定している。感染予防策を講じた上で、実現可能な範囲で行っていく。今まで行ってきた活動の積み重ねを継続・維持できるよう、実施内容や感染予防を工夫していく。地域の方々との交流に関しても、少しずつ元の活動に戻しつつも状況を判断して計画を進めていく。
  • 本校
    (1)小学部 近隣小学校との交流学習
    (2)中学部 職業体験
    (3)高等部 現場実習、販売活動
    (4)全校行事 いんば祭り、よしきりフェアなどの行事
  • さくら分校
    (1)年間を通じて総合的な探求の時間での防災教育を継続する。
    (2)「防災の学び」を始めとした横断的な授業の展開
    (3)さくら分校が学び舎としている千葉県立佐倉南高校との交流
引き続き、主体的な活動を多く取り入れた「防災の学び」の実施を行い、生徒と職員が相互に防災意識を高め合う授業を次年度も行っていく。

 

2-(1)千葉県立市川昴高等学校(PDF:384KB)

 本校は「生命・感謝・審美」を教育理念としている。「生命」とは、命あるものを尊重し、思いやりのある豊かな心と健やかな体を育成し、安全で健康な生活を主体的に想像する資質を養うことである。「感謝」とは、自己の人生を支えてくれる全てのことに感謝する心と、自然や社会と共生する態度を養うことである。また「審美」とは、審美眼を養い、広い世界を生きる、次代を担う資質を育てることである。
 本校ではESDの活動を通じて、この教育理念の実現、特に命あるものを尊重し、自然や社会と共生しながら、次代の世界を担う資質を育成することを 目標としている。
 本校の活動として、今年度は主に以下の活動に取り組んだ 。
  • (1)第1学年における異文化交流会
    令和4年度は、第1学年の生徒全員が参加する異文化交流会を実施した。日本に留学している外国人留学生と自己紹介や趣味、興味のあること等についての意見交換や身振り・手振りを用いたゲームを通じて、生まれた国の異なる人々と積極的に関わろうとする態度を養うことができた。
  • (2)第3学年中国語・韓国語選択生徒の外国人留学生との語学交流会
    第3学年の韓国語・中国語を履修する生徒については、それぞれのクラスで語学 交流会を実施した。特に留学生との韓国語・中国語交流会においては、年齢の近い留学生と韓国語や中国語、また留学生の話す日本語により互いの文化について意見交換をする機会が設けられた。また、韓国語の交流会においては、韓国の伝統衣装であるチマチョゴリの着用や韓国で楽しまれている簡単なゲームの実施など、幅広い交流活動を通じて次代の世界を担う資質の育成に注力した。
 今後も留学生との交流会や、これまで実施し てい た 近隣小学校での学習支援ボランティアなど、引き続きユネスコスクールとしての活動を充実させていきたい。特2 年度より参加している体験発表会 や感染防止策を徹底したうえでの語学交流会など、コロナ禍以前の環境を取り戻しつつある現在の状況下で 、 取り組むことができる活動を模索し実施方法を検討することで、引き続きユネスコスクールとして行事を実施できる機会を 設 け 、その活動を活性化させていきたい。
 

2-(2)千葉県立佐倉南高等学校(PDF:219.6KB)

1 活動報告
 本校は「できることからはじめよう」を活動の合言葉に、今年度は、コロナ禍で自粛せざるを得なかった活動内容を再構築し、新たな活動形態を模索する一年となった。ユネスコスクールとして重点的に取り組む3つの分野を通して、「互いを尊重し、共に生きる力」の育成を目標に、これまで取り組んできた「学校・文化交流に関わる活動」、「地域貢献・ボランティア活動に関わる活動」を継続しつつ、持続可能性のある新たな活動の在り方を模索した。
  • (1)学校・文化交流に関わる活動
    本校は、近隣の学校や地域との交流・連携に力を入れた活動を行なってきた。今年度も、併設されている特別支援学校とは、体育祭や文化祭などの学校行事への相互参加、合同避難訓練など実施した。高大連携事業としては、近隣の大学と連携し、大学主催のプレゼンテーションコンクールや公開授業へ参加した。また、専門学校の先生方に出前授業をしていただき、専門的技術を学ばせていただいた。地域との交流活動としては、地域のイベントやボランティア活動に参加し、交流を深めることができた。また、「花育」の一貫として、地元の講師の方にお越しいただき、フラワーアレンジメント講習会を実施した。
  • (2)地域貢献・ボランティア活動に関わる活動
    ボランティア活動としては、学校全体の取り組みとして、毎年地域清掃を学期に一度実施しており、通学路を中心に清掃活動を行っている。また、地域で行なわれているフードバンクの活動にも参加させていただき、食品の提供や、生徒手作りのトートバッグの寄付を行なった。委員会を中心に行なっている活動としては、JR佐倉駅前商店街の花だん作りに地域や特別支援学校と協力し取り組んでいる。校内ではペットボトルキャップ等のリサイクル活動にも取り組んでいる。
2 活動計画
 来年度も引き続き、学校・文化交流に関わる活動、地域貢献・ボランティア活動に関わる活動を中心に実施していきたい。学校・文化交流として、特別支援学校との交流や高大連携事業、地域との交流活動は今後も継続して取り組んでいきたい。また、地域貢献・ボランティア活動についても、学校全体で活動している地域清掃の取り組みや、フードバンクへの参加、その他、地域でのボランティア活動を継続し、さらにその活動の幅を広げていきたい。校内の環境に関する活動については、リサイクルに加え、その他廃棄物削減についての取り組みも積極的に行なって行きたい。
 本校は、今年度から課程が変わり、ユネスコスクールとしての活動方針も見直す機会となった。今後は、ESDに関する活動を組織的に取り組める体制作りの再構築に努めていきた。また、現在本校が持つ資源を生かして、多様性を尊重した共生社会の実現により力を入れていきたい。そのために、地域やその他関係機関との連携を深めていきたい。

 

2-(3)千葉県立流山おおたかの森高等学校(PDF:437.8KB)

  本校は、「ユネスコスクールとしてのESD推進全体計画」を作成し、分掌、学年、教科指導などあらゆる教育活動において、ESDを推進している。
具体的には、(1)国際理解活動に係わる活動、(2)地域貢献・参加活動係わる教育、(3)社会貢献に係わる学習、(4)教科指導での学習を行った。
本年度も昨年度同様、コロナ禍で中止になった活動が多かったが、可能な限り行うことができた。

(1)国際理解活動
  • 「留学生が先生」と題し、1年生全クラスで麗澤大学の留学生と文化交流会
(2)地域貢献・参加活動
  • 高校生による小学校への英語の出前授業「高校生が先生」
  • 美化委員会、運動部による地域清掃活動で環境と心を磨く
  • 小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施
  • 小学生町探検受入れ、中学生の高等学校見学受入れ
  • 近隣大学インターンシップ大学生受入れ
  • 西初石学区ミニ教育集会
(3)社会貢献
  • 「服のちからプロジェクト」において、校内のみならず近隣地域、近隣の小中学校にも呼びかけ、世界の子どもたちのために古着を大量に回収。「服を着ることが命を守る」「服は人としての尊厳を守る」ことを学び、衣服の有り難さを再認識
  • 赤い羽募金
  • 緑の募金
(4)教科指導
  • アクティブラーニングなど生徒主体の学習(主体的・対話的で深い学びに向けた授業改善)の推進
  • 部活動その他の教育活動
来年度の活動計画
4月 ・国際コミュニケーション科1年生が英語宿泊研修
5月 ・小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施
6月 ・国際コミュニケーション科生徒による小学校への英語の出前授業「高校生が先生」の実施
7月 ・認知症サポータ講習会
7・8月 ・オーストラリア短期語学研修(希望生徒)
9月 ・生徒、職員、地域住民対象グローバル教育講演会の実施
10月 ・「留学生が先生」と題し、1年生全クラスで麗澤大学の留学生と文化交流会・小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施
11月 ・「グアム修学旅行」における平和学習と国際理解及び交流活動・国際コミュニケーション科生徒による小学校への英語の出前授業「高校生が先生」の実施
1月 ・人権講話と障害者との交流会
2月 ・小中高地域挨拶運動、スマートサイクルの実施

 

2-(4)千葉県立千葉東高等学校(PDF:915KB)

 2012年よりユネスコスクールに認定されており、これまで国際理解教育、道徳教育、理数教育、進路教育、大学との連携を軸に活動を行って参りました。特に学外では生徒たちが日々の教室での学習を超えた学びを得るために、県内外の高校及び大学との情報交換や共同学習を積極的に行っております。昨年度に引き続き、新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、様々な活動が中止、延期されながらも、感染症対策に力を入れながら活動を行って参りました。以下に本年度活動の一例を掲載いたします。
  1. 国際理解教育
    【ブリティッシュヒルズ英国疑似体験プログラム】
    ブリティッシュヒルズは1994年に設立された、イギリスの風景や文化を再現した語学研修、異文化体験、国際理解教育などのプログラムを実施している施設です。49名の生徒が参加し、生徒たちには2泊3日のプログラム期間はレッスン、食事、自由時間など全てに日本語ではなく英語で過ごす英国疑似体験にチャレンジしてもらいました。生徒たちが自ら考え、発言し、それに対して先生方からリアクションを得ることができるスタイルにより、単に英語を学ぶだけではなく、学んだ英語を使い、異文化に興味・関心をもつきっかけが得られました。
    【Tokyo Global Gatewayプログラム】
    Tokyo Global Gateway((東京都英語村)以下「TGG」という)プログラムに1・2年生8名が参加しました。TGGは2018年9月6日江東区青海にオープンした体験型英語学習施設です。8人に1人Agentと呼ばれるネイティブの担任が最初から最後まで付きっきりで指導にあたります。TGGでの語学研修は、日頃の学習成果を試す機会として、生徒たちにとって大変有意義なものになりました。また、新型コロナウイルス感染防止対策として、全職員がマスクの着用、教室に入る際のアルコール消毒や昼食時の黙食等の徹底がされておりました。今後も生徒の充実した学習活動を推進して参ります。
  2. 道徳教育
    【クリスマスボランテJRC同好会が企画を担当し、マンドリン楽部、音楽部、ジャグリング同好会の協力のもと、近隣の保育所の子ども達にクリスマス会をプレゼントしました。本校と本保育所は隣接しており、避難訓練や保育実習などで日頃から連携して活動しています。本校の生徒の中にも、幼いころ保育所でこのクリスマス会を楽しみにしていた人がい20年以上続いている伝統あるイベントです。本年度も感染症対策を念入りに検討し、無事に開催することができました。
  3. 高大連携
    【千葉大学教育学部基礎教養講座】
    本講座は、千葉大学教育学部の先生方に、様々な分野の講義をしていただくもので、今年度は6名の生徒が参加しました。学びの内容は幅広く、学校給食について考えることもあれば、異文化理解について学習することもあり、様々な分野に興味関心を持ち、幅広い教養を身につけました。
令和4年の総括
〇国際理解教育…英語学習の動機付け
  • 12月 ブリティッシュヒルズ英国疑似体験プロTGG英語学習プログラム
  • 3月 国際交流(米国・豪州ホームステイプログラム)<中止>
〇道徳教育…発信力育成、自己理解、他社理解のため
  • 道徳教材を使った道徳教育(1年生、年2回実施)
  • 社会福祉施設での地域交流会(吹奏楽部、ジャグリング同好会)
  • 近隣保育所でのクリスマスボランティア(マンドリン楽部、ジャグリング同好会、音楽部、JRC同好会)
〇進路教育…高大連携、理数教育の充実
  • 各種インターンシップ(千葉県庁・保育園)
  • 職業体験(看護、保育)
  • 近隣大学との連携

2-(5)千葉県立国分高等学校(PDF:90.3KB)

  • (1) 地域社会との交流に係わる活動
    本校は、市川市に位置しており、これまで市川市ユネスコ協会と関わりをもって活動に取り組んできた。本年度は、特に市川市ユネスコ協会と提携した活動はなかった。
    しかし、夏休みには近隣の3校の小学校の寺子屋教室で有志の生徒が小学生の学習の手助けをした。また、2学期には3年の家庭科選択の授業で近隣の乳幼児とその保護者とzoomで交流した。
  • (2) 国際的視野を広げる教育
    本校は、2019年までは海外修学旅行を実施し、ここ数年の行き先は台湾であった。また、1学期にアメリカ合衆国からの高校生の受け入れを実施してきた。そのような活動がコロナ禍のため、昨年度から実施できなくなった。2022年は、ロシアとウクライナとの戦争に関心を持つ生徒達を中心にウクライナ難民支援団体HIMAWARIを設立し、校内での掲示や募金活動などを通してウクライナの子供達に対する支援を行った。特に、9月9日、10日の文化祭ではSave the children Japanと連携して募金活動を行い、2日間で約6万円の募金を集めることができた。Save the childrenに寄付したお金は、ウクライナをはじめ世界の紛争地域に暮らす子供達や難民への学習支援や心理的なサポートに使われた。寄付金がどのように使われているかについても校内でフィードバックした。
    また、2学期には海外で働いたことのある元企業人の方に来校していただき、1年生を対象にその経験について語っていただいた。

2-(6)千葉県立鎌ヶ谷西高等学校(PDF:644.5KB)

 本校では毎年SDGsへの理解を深めるボランティアを行っています。本年度は、「服のチカラプロジェクト」というボランティアを中心に活動を行いました。活動の様子を紹介します。
【服のチカラプロジェクト】◎関連する分野:「持続可能な生産と消費」、「貧困」、「環境」、「国際理解」
本校は毎年、ユニクロやGUの企業であるファーストリテイリングと協力して、古服の回収活動を行っています。今年度は、1年生の全生徒を対象に、総合的な探求の時間を使ってユニクロの社員の方々による講演会を行って頂きました。講演では、「難民」とはどんな人たちかということを教えていただいたり、ボランティアで回収した古服の行方を動画で観て感じたことをまとめたりしました。2年生と3年生は、昨年までに授業をすでに受けています。
 講演を終えてボランティアの募集をかけたところ、全校で132名の生徒がボランティアへの参加を希望してくれました。参加する生徒も昨年度までよりもかなり多かったので、ボランティアの活動内容を分けて分担しました。
  • (1) ポスターの作成…数グループに分けて古服の回収を呼び掛けるポスターを何枚か作成してもらい、作成したポスターは校内に掲示をしたり、協力していただく施設に掲示をしたり、ネット上での呼びかけに画像として使用して頂いたりしました。
  • (2) 回収BOXを設置…古服の回収は校内だけでなく校外でも行い、複数の施設に回収のご協力をして頂きました。数名の生徒とともに施設へ伺い、ボランティアの手順の説明と、古服を回収するBOXの設置を行いました。
  • (3) 校内で放送でのボランティアの告知…校内での古服の回収は、お昼の時間の放送にて告知をしました。
  • (4) 回収BOXを回収…設置をした施設へBOXの回収に伺いました。
発送作業…校内や校外で回収した古服を発送する作業を行いました。発送できる服とできない服を分け、サイズや服の種類ごとに分類し、畳んで段ボールに詰めます。段ボールは一度ファーストリテイリングへ送り、その後世界中の難民の子どもたちへ届けられます。
 本年後は昨年以上に多くの生徒が参加し、ボランティアに対する興味や関心も広まったように思えます。また、参加した生徒たちからは、「自分も普段から何かできることはないかと考えるきっかけになった」、「普段関わることのできない人たち(地域の人たちや他学年の先輩や後輩)と関わることができて良かった」、「ボランティアに興味がでてきたので他のボランティアにも参加してみようと思う」などの声が上がりました。
古服を詰めた段ボールは最終的に25箱分集まり、ファーストリテイリングを通じて世界中の難民の子どもたちへ届けられました。設置にご協力頂いた施設や学校の方々、寄付にご協力頂いた地域の方々、ボランティアに協力してくれた生徒の皆さん、ありがとうございました。
 ~本年度ご協力頂いた施設や学校~(50音順)
 鎌ケ谷市北部公民館、鎌ケ谷市役所、鎌ケ谷市立西部小学校、鎌ケ谷市立第三中学校、松戸市立六実第二小学校
 『服のチカラプロジェクト』は、例年行っている本校の柱となるボランティア活動であるため、継続して行っていきたいと考えています。本年度に引き続き感染症対策を考慮しつつ、無理のない範囲で各活動を行っていきたいと思います。来年度もご協力を宜しくお願い致します。

2-(7)千葉県立船橋豊富高等学校(PDF:74KB)

≪令和4年度 活動報告≫
 ユネスコ・スクールの主な活動を行っているJRC部の部員が不在となったことから、部活動生徒による活動は行われなかったが、全校生徒対象として以下のような活動を行った。
  • 昨年度から継続して、ペットボトルキャップの回収を行い、発展途上国にワクチンを送ることに貢献した。
  • 生徒会役員・部活動生徒・その他有志生徒ならびに有志職員による通学路清掃活動を行った。
  • 車いすラグビーのパラリンピアンを講師に招き、全校生徒を対象に「あすチェレ!ジュニアアカデミー」講座を開催した。
≪来年度の活動計画≫
  • コロナウィルスの感染状況で変化するが、近隣のケアハウスとの交流を可能な形で再会していきたい。ペットボトルの回収は継続して行っていきたい。
  • 本年度、取り組んだ通学路清掃などの奉仕活動ならびに、「あすチェレ!ジュニアアカデミー」講座のような共生社会・多様性・SDGsについて対話的・主体的に学ぶ機会を提供していきたい。

2-(8)千葉県立下総高等学校(PDF:211.3KB)

1.学習の題材として取上げている分野
 エネルギー 環境 国際理解 平和 持続可能な生産と消費 健康 食育
2.本年度の活動内容
(1)園芸科の活動

A. 耕作放棄地問題解消の取組として、転作(代替)作物であるコムギやマコモ、ソバの栽培に関する研究を行った。これらを本校情報処理科や地域企業と連携し、乾麺として商品化した。
B. 地域資源の利用や地域との繋がりを視野に入れた課題の取り組みとして、印旛沼漁業協同組合と連携しながら特定外来生物を利用した有機液肥を培養し、無農薬・無化学肥料で野菜の栽培を行った。
C. 農業理解や異学年交流による道徳教育を目的として、ナシやサツマイモ等の地域特産物を教材とした「食農教育」を、近隣小中学校に対して行った。

(2)自動車科の活動

A. 昨年度と同様に資源エネルギーについての学習において、ボランティア活動の一環も兼ねて、学校最寄りの駅前ロータリーに太陽光発電によるイルミネーションを製作した。
B. 昨年度と同様に日本大学生産工学部主催の風力発電コンペ参加のため、風力発電機の製作を行った。効率の良い羽根や空気抵抗の少ない支柱などを製作し実験研究を行った。
C. 自動車部では、HONDAエコマイレッジチャレンジ大会出場のため空気抵抗の少ないボディ作成、タイヤの転がり抵抗、また燃費のよいエンジンなどの研究を引き続き行い、「燃費消費率」の向上を図った。

(3)情報処理科の活動

A. 環境とエネルギー問題とビジネスを関連付けて学習した。大気の浄化、廃棄物処理、
資源リサイクルなどに対応するビジネスについて調べ、今後どのような発展が見込まれるかをまとめた。さらに、企業における社会的責任について議論するとともに、個人が果たす役割について考えを明らかにする取り組みをした。
B. 第一次産業従事者減少に伴う食料輸入量増加という課題をもとに、改善する取り組みについて学習した。企業や一般法人による農業への参入、食品の高付加価値化などを中心に学習を進め、なかでも植物工場については、倉庫やビルの空きスペースの活用や雇用促進に期待があることなどから、新しいビジネスの形として重点的に取り組むことで、食とビジネスの関係について考える良い機会となった。

(4)その他の活動

A. ウクライナ避難者を講師として本校に招いて講演会を実施することで、国際理解力の向上を図り、平和の重要性も合わせて学んだ。
B. 生徒会の活動として、ウクライナ支援のための募金活動及び寄付を行った。

3.来年度の活動計画

(1)園芸科の計画

A. 耕作放棄地問題解消の取組として、引き続き転作(代替)作物としてマコモ、ソバの栽培に関する研究を行う。栽培だけでなく流通や消費に関する研究も行う。
B. 地域資源の利用や地域との繋がりを目的として印旛沼漁業協同組合と連携しながら、特定外来生物を利用した光合成細菌を培養し活用することで、無化学肥料、無農薬栽培を実施する研究を引き続き行う。
C. 農業理解や異学年交流による道徳教育を目的として、ナシやサツマイモ等の地域特産物を教材とした「食農教育」を、近隣小中学校に対して行う。

(2)自動車科の計画

A. 資源エネルギーについての学習において、ボランティア活動の一環も兼ね、学校最寄りの駅前ロータリーに設置する太陽光発電によるイルミネーションを製作及び研究。
B. 日本大学生産工学部主催の風力発電コンペ参加。発電効率の良い羽根や空気抵抗の少ない支柱などの実験研究を行う。
C. 自動車部では、HONDAエコマイレッジチャレンジ大会出場やNATS-EV競技会への出場のため空気抵抗の少ないボディ作成、タイヤの転がり抵抗、また燃費のよいエンジンなどの研究を引き続き行い「燃費消費率」の向上を図る。

(3)情報処理科の計画

A. 本年度と同様に、専門高校である特色をいかし、「環境」と「資源エネルギー」を柱として活動を継続して行い、各科目を通してESDの実践について学習・研究を進める。生活環境の変化を考慮に入れた新たな研究についても意欲的に取り組む。
B. 地域の小中学校やユネスコ協会との連携についても検討し、一部の生徒だけではなく学校全体が活動を通して知識を深められるように、検討を進める。

2-(9)千葉県立松戸国際高等学校(PDF:584KB)

 本校は、国際化社会に対応しうるグローバル人材の育成を目指して、前身の千葉県立松戸東高等学校から、平成6年4月に松戸国際高等学校へと改編され現在に至っている。普通科と共に国際教養科を有し、外国人・帰国生徒等の受け入れを行い英語教育、国際理解教育等に力を入れている。ユネスコスクール(ESD)活動が目指す、地球規模課題の解決のために、自ら考えて行動できるグローバル人材の育成は、まさに本校の目指すところである。 また、本校は千葉県高等学校教ESD部会の事務局校でもあることから、ユネスコアジア文化セACCU)等とも連携した国際交流活動を行っている。
 一方、一昨年度からのコロナ禍で、本校も未だに多くの行事が中止や変更を余儀なくされているところだが、そんな中でも今年度は“withコロナ”の精神により、できることから様々な活動に取り組んだ。
 特に、本校の名物である松耀祭が2年ぶりに一般公開できたことや、3年ぶりにアメリカ短期留学が復活したこと、さらに千葉大学との連携においても、久々に対面型の国際研究発表会が復活し、ESD部会の中心校として参加し活動報告を行うなど、全体を通して明るい話題が増え、新たな芽吹きの1年であった。
  1. 松耀祭
    全て生徒が主体となり企画・運営する本校の伝統行事、コロナ禍でもできることを追求
  2.  ボランティア活動
    年目の地域清掃活動、年々参加者が増えて、今年はALTの先生も参加
  3. 外部での成果発表
    本校の様々なユネスコ活動を生徒会の生徒たちが中心となって発表

本校では、この他にも多くのユネスコの理念に基づいた教育活動を実践している。今後もこれらの活動をユネスコの説く「平和・共生」という一本の軸で繋ぎ、地球市民の育成に励んでいく。

2-(10)市原中央高等学校(PDF:286.2KB)

 コロナ禍の影響を受け、計画をしていた対面による活動のすべてを実施することはできなかったが、生徒主体による活動を継続して行うことができた。まずは、ボランティア活動への取り組みについて報告をしたい。
本校は、本年度より世界全体の経済、社会及び環境の三側面から持続可能な世界を実現することを目的とした活動「ちばSDGsパートナー」に登録された。これをきっかけに、県内の企業と生徒の協働ボランティアが実現し、不要になったおもちゃの在庫を多く抱える企業担当者と生徒が話し合いを重ね、市内の5つのこども食堂への寄贈を実現した。
また、2016年4月の熊本大地震から災害支援での相互交流を続けている熊本国府高校とのオンラインによる生徒交流が活発に行われた。話し合いの中から「花いっぱい運動」の企画がはじまり、本校からは「コスモスの種」、熊本国府高校からは「ひまわりの種」を交換し、各学校の生徒及び地域の人々に満開の花を楽しんでもらった。
本年度もUNIQLOの「服のチカラプロジェクト」に参加をした。ポスターや回収箱を作成し、全校生徒及び保護者に協力を呼びかけたほか、併設校の清和大学附属八重原幼稚園(ユネスコスクール)・畑沢幼稚園・金田幼稚園にも協力を呼びかけたところ、段ボール箱25箱以上の協力があった。
何百枚もある子供服を1枚1枚仕分ける作業は、大変であったが、大きな達成感を得ることができる活動であった。本年度、新たに実施したのがNGO団体の協力によるオンラインボランティアである。
昨年度に実施をした地域の小学生を対象とした、オンラインによる英語指導の経験を生かし、カンボジアの小学校とオンラインで繋ぎ、英語や日本語の指導を実施した。
この活動を通じて、生徒はSDGsの掲げる達成目標の意義と、その必要性に改めて気づくことができたと考える。さらに、本年度は千葉県ユニセフ協会との協働の機会が多くあった。
募金協力の呼びかけやポスター展の開催のほか、講師を招いてのイベントボランティアにも参加した。講演後の講師の方との座談会では、積極的に質問をしながら、多くの学びがあった。
次に、国際交流及び国際理解について報告をしたい。感染予防に注意を払いながら、福島県ブリティッシュヒルズでの英語宿泊研修やTokyo Global Gatewayでの英語研修、さらに北海道ニセコでの研修を実施できた。
久しぶりの対面による英語研修で、生徒の意識も高く、積極的に英語を使い、コミュニケーションを取ろうとする姿勢が見られた。また、タイの高校生とのオンライン交流も実施し、それぞれの国や文化の紹介、将来の夢などについても英語で話し合いをして盛り上がることができた。
また、感染対策への規制がようやく緩和され、10月末には、イギリスの学校からの来校者があり、授業参加や異文化体験の交流を実施することができた。本年度も限られた条件下となってしまったが、生徒にとって多くの「気づき」と「学び」、そして「行動」へとつながる貴重な経験をすることができた。
 ~2023年度活動計画~
 次年度もGlobal Leader Course(グローバルリーダーコース)に在籍する生徒及び国際ロータリークラブが提唱するインターアクトクラブの生徒を中心に、生徒が主体となった活動を行い、全校生徒や地域の人々を巻き込む形で実施していく予定である。これまで行ってきた「使用済み切手回収」「書き損ハガキ回収」「使用済みコンタクトレンズケース回収」「使用済みカイロ回収」「エコキャップ回収」などを継続して行い、全校生徒の意識を変えて行きたい。また、地域でESD活動に取り組む団体と協力して、環境保護や地域活性化につながるようなプロジェクトに参加をしたいと考えている。
 

2-(11)千葉黎明高等学校(PDF:732.4KB)

1. 活動内容
 Withコロナにシフトしつつある社会環境下において、ここ数年展開することが出来なかった(控えていた)活動を一部再開することができたことは、持続発展的な教育活動(ESD)の成果を期待するうえで大きな光となった一年だった。
活動はSDGsをメインテーマにした学びをデザインしたものが多く、環境に関する課題、異年齢交流、学校間交流、国際交流(国際理解)、地域の伝統を学ぶ、共生社会について学ぶ機会など、教科横断的なスケールを持ち、人間力を育てる学校教育の大切な活動が展開されている。
 以下、今年度実施の活動について報告する。
  • (1) 黎明グリーンプロジェクト(Reimei Green Project)4年目
    本校総合運動場を天然芝にするプロジェクトの4年目。その年の天候の状況によって4年間の生育・管理データとグランド活用状況等の経験値が蓄積されて、その効用や学校環境・景観などにも繋がる学びの場として存在している。
    また、令和5年2月12日(日曜日)に千葉大学で開催されたESD成果発表会・国際研究発表会では、海洋ゴミにおけるマイクロプラスチックの約23%が人工芝であったという報告を背景に、本校のグランドが天然芝である理由を考察し英語で発表した。
  • (2) SDGsを学ぶ 1年生 宿泊研修 11月30日(水曜日)~12月2日(金曜日)
    1年生の秋の宿泊研修(ホテル日航成田にて 2泊3日)の研修プログラムのひとつとして、外部(JTB)講師によるSDGsをテーマとした学習を実施。SDGs17の目標と169のターゲットについて学んだ。対象は1年生338名。
  • (3) 渡邉紫帆さん(パラリンピック選手)講演会 12月20日(火曜日)
    これまでも本校と交流のあるパラリンピック2012ロンドン大会に出場した渡辺紫帆さん(銚子市在住 視覚障害 陸上競技 走り幅跳び・100m・円盤投げ)が来校。講演会を行った。講演会に参加したのは体育会の部活動生徒を中心にした希望者約300名。渡邉さんは2022TOKYOパラリンピックへの出場はかなわなかったが、聖火ランナーとして参加。聖火トーチやその時のユニフォームなどを持って来てくださった。アスリートとしての挑戦を続け、障がいとともに生きる渡邉紫帆さんからの高校生へのエールは元気と勇気のエネルギーで満ち溢れた。
  • (4) カンボジアの小学生とのWeb交流会 9月27日(火曜日)
    SDGs週間 特別企画/カンボジア農村小学校での国際交流LIVEイベントに参加。カンボジアで日本語を勉強している小学生とのWeb交流会に参加。カンボジアの子どもたちは日本語で自己紹介をしてくれて、カンボジアについてクイズや懸命に覚えた日本語の歌を歌ってくれた。本企画は一般社団法人ボランティアプラネットが企画したもので、ZOOMを使って全国から約80のグループや個人が参加。本校からは希望者17名が参加した。
  • (5) 広島県安古市高校との交流会 12月8日(木曜日)
    広島県立安古市高校主催のすべて英語で行われたクリスマスフェスタにWebで参加。本校のウインターイルミネーション風景などを撮影したビデオレターを公開。オーストラリアやペルーなどのクリスマス風景をWebでつないだ。
  • (6) みつわ台幼稚園・こども園 ボランティア
    コロナ禍によって中断していた保育ボランティアを再開。幼児教育・初等教育に興味を持つ生徒が中心となって17名が4グループに分かれて、保育体験ボランティアに取り組んだ。異年齢の世界観にはまってしまう生徒が続出。経験値を積み上げる良い機会となった。
  • (7) 御成街道祭り ボランティア参加
    地元八街の歴史を感じる「御成街道祭」にボランティア参加。これは将軍の鷹狩りのために整備された通称御成街道の歴史を忘れないようにイベント化した祭り。火縄銃の鉄砲隊の発砲演武をメインに勇壮な武者行列が披露された。その武者に扮したのがわが野球部の部員15名。日頃の応援に感謝しつつ、想像以上の火縄銃の発射音に驚きながら地域のイベントを共に楽しんだ。
  • (8) ZOZOゴルフトーナメント 運営ボランティアに参加
    本校ゴルフ部の生徒が、10月13日(木曜日)~16日(日曜日)にアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで開催された世界最高峰のゴルフトーナメント「PGA TUER トーナメントZOZO CHAMPIONSHIP 2022」の運営ボランティアとして国際交流を含めた素晴らしい体験した。
  • (9) スポGOMI甲子園 全国大会出場 12月26日(月曜日)
    海と日本プロジェクト スポGOMI甲子園 全国大会に出場。これは11月1日に幕張で開催された千葉県大会で優勝した本校のチームが千葉県代表として12月26日に行われた全国大会に出場したもの。全国大会は墨田区役所隣接のリバーサイドホールをメイン会場として開催され、競技エリアはその周辺エリア。競技時間は1時間でごみを拾ってくる量を競うもの。出場チームは3年生の同級生3人組。結果は堂々の13位。その様子は千葉テレビが密着取材をして後日オンエアされた。ゴミ拾いを通じて日常生活について考える機会となり、多くのことを学んだ経験は貴重。
2.来年度の活動計画
本校が長年にわたり活動してきた地域ボランティアが形を変えながら再開していることを歓迎しつつ、そのスタイルにも変化があると予想されるため、新しい時代の持続可能な教育活動の開始ととらえて模索・計画していこうと考えている。

3-(1)渋谷教育学園幕張中学校・高等学校(PDF:179.4KB)

本年度の活動内容
 本校は「自調自考の力を伸ばす」「倫理感を正しく育てる」「国際人としての資質を養う」を学校理念としている。
  • 1 自調自考に係わる教育
    本校教育実践の基本目標である「自調自考の力を伸ばす」は、自ら調べ、自ら考える力を伸ばす教育である。その一つとして生徒は高校3年間を通して課題研究に取り組んでいる。生徒の興味は多様である。個々の考えを大切にし、それぞれの才能を伸ばすための研究である。フィールドワーク、実験など様々な手法を用いて最終的には論文という形でまとめている。
  • 2 国際人としての資質を養う活動
    第二外国語講座(中国語、ハングル、ドイツ語、フランス語、スペイン語)を年間34回で実施した。例年以上の120名を超える生徒が受講した。
    長期留学としては、現在、高校生6名がアメリカ、カナダ、アイルランドに留学中である。また、イタリア、ドイツ、スリランカなどからの留学生を受け入れている。
    海外大学進学を目指す生徒へは、進学支援を行っている。毎年10名程度の生徒が海外大学進学を希望している。
    以下の短期海外研修・派遣プログラムを再開した。
    • イギリス研修(2023年~29日)イギリス海峡に面したボーンマスにてホームステイし、英語学校にて語学研修、その他バース、オックスフォード、ロンドンを訪問
    • シンガポール研修(2023年3月18~27日)自然・民族・宗教をテーマにした巡検、ラッフルズ・インスティテューションや、ダンマンハイスクールとの交流を実施
    • TiltShift Challenge 2023 ボストンにて 2023年3月14~22日)
      テーマ「代替エネルギー問題について」
      コロナ禍の中、下記のオンラインによる交流会やプログラムを実施した。
    • 中国オンライン交流会with北京月壇中学(日本語)・十一学校(英語)(2021年12月)
      受験や互いの国の文化財、観光、食、流行語やアニメ文化について話し合い
    • イオンアジアユースリーダース(2021年12月)アジア8カ国の生徒が参加
      「食品ロス削減の視点で考える食の未来づくり」をテーマに英語で意見を交換
    • エンパワーメントプログラム(2022年3月)英語特化型プログラム
      ハーバード大学にて実施していた次世代リーダー養成プログラムの代替プログラム
    • 北京大学アジア青少年交流2021-2022(2022年6月最終回)高2
      「日本のアニメ」をテーマに英語での交流
    • 中3ニュージーランド代替研修(8月) 3泊4日 山梨県西湖にて 50名参加
      日本に留学中の研究員や大学院生をバディに迎えて、英語を使用して、グローバルな視点を養成するプログラム
    • イオンアジアユースリーダーズ(2022年8月)
      「食べ物から考えよう 環境のこと」をテーマに昆虫食などについて英語で意見を交換
    • シンガポールRaffles Institutionとの交流会(2022年9月) 渋谷高校も交えて
      服部孝彦教授(大妻女子大学)「異文化理解に必要な能力」を英語で講演後、ワークショップを実施
    • 北京大学アジア青少年交流会2022-2023(10月~)全16回 中3高1 中国教育省後援
      北京大学附属中学校 北京第四中学校 上海外国語大学附属中学校 早稲田高等学院 宝仙学園との6校による交流
      「地球科学」「分子医学」「生命科学と自然保護」「考古学と人類学」の4講座
    • 北京月壇中との交流(10月)
      「伝統食」「現代の若者文化」「アニメを通した現代音楽」「建築」「中国由来の日本食」がテーマ
    • シンガポールDunman High School との交流会(11月)
      渋谷高校を含めて3校で実施 「日本文化」をテーマに折紙の発表と実演
    • Warter is Life 2022(11月)
      「東京湾岸地域における災害時の水利用」について
  • 3.平和教育に関する活動
    高校1年生では、平和教育を実施している。2021年10月に予定されていた広島への現地訪問は、新型コロナウイルスの蔓延により、今年度3月に延期して実施した。また、10月には次学年が、続けて現地での活動を行なった。
  • 4.震災・防災教育に関する活動
    神田外語大学との高大連携企画「福島県双葉町ウェルビーイング探求講座」(11月)
    9名の生徒が2泊3日の日程で被災地を訪問した。
    中2学年「東北研修(震災・防災学習)」(10月)
    東日本大震災から11年を経過して、「復興」をテーマに被災地である南三陸、気仙沼、陸前高田を訪問した。
  • 5. SDGsに関するセミナー
    「SDGsの達成に挑むプログラム」気候変動と資源問題 (株)J E R Aによる
    テーマ:「日本の電力は、2050年までに全て再生可能エネルギーにすべきである」
    内容:「気候変動や自然災害のリスク」「発電コスト」「政府のリーダーシップや教育の重要性」「資源輸出国の経済」「新たな再生可能エネルギーの開発」「家庭用蓄電器の有用性」
    「ジェンダーについて科学的に考える 経済学の視点」(牧野百恵氏 アジア経済研究所)
    インドのダウリー(結婚持参金)や児童婚などを経済学の枠組みで分析・解説
  • 6.第2回国際研究発表会・SDGsワークショップ(2023年2月12日 千葉大学)参加
    千葉大学の主催による国際発表研究会に参加した。東南アジアなどの大学の先生や留学生、大学生、高校生が、発表とワークショップを全て英語で行なった。
    本校の発表テーマ:「On mud power generation」 「Paper Recycling」
  • 7.その他の活動
    • [整美委員会]によるエコキャップ運動 発展途上国へのワクチン代として利用されている。
    • 「生物同好会」によるビオトープ設置が進んでいる。生物が住みやすい環境を整備し、動植物に対する意識を校内で高める目的で活動を行っている。
    • 「SDGsプロジェクト同好会」では、フェアトレード活動や、校内の廃棄食材を使用したコンポスト(堆肥)の生産、幕張の浜の清掃などを行ってきた。今年度は紙リサイクルをテーマに、古紙のリサイクルやペーパーレス化の促進に取り組んでいる。
    • 模擬国連部が、第16回全国高等学校模擬国連大会(11月)に参加し、「多国籍企業及び社会政策に関する原則の三者宣言」という議題で最優秀賞を獲得した。来年度ニューヨークで開催される国際大会に参加する権利を得た。
    • ファシリテーター養成講座を9~11月にかけて全4回で実施した。コミュニケーション力と思考力を駆使しながら、話し合いやプロジェクトを創造的に促進し、参加者の能力を引き出しその場の力を最大化させる講座である。今年度はコロナ禍にもかかわらず50名近い生徒が受講した。
    • 教員の活動としては、定期レビューや、千葉県の高等学校で組織されているESD部会に参加した。

3-(2)麗澤中学校・高等学校(PDF:493.5KB)

●本年度の活動内容
本校は、「知徳一体」(感謝の心・思いやりの心・自立の心を鍛える)「知恩・感恩・報恩」(周囲の人、先人、自然に対する恩を知り、感じ、報いる)「国際的日本人」(国際社会で活躍する日本人を育成する)の3つの理念のもと教育活動を展開しています。
本校におけるESD は、「三方よし」という考え方にまさに表されています。本校の創立者が提言した人類の平和は「三方よし」の考え方を基にして、争いを避け、平和的にものごとを解決することを提唱しています。慈悲・慈愛を持って世界の三方よしを学び、いかにそれを現在に活かし、さらには今後の未来の世界のために地球市民として何ができるかを考え行動することです。
本校では、中学3年間の総合的な学習の時間を「自分(ゆめ)プロジェクト」と名付け、未来を創造する知恵と逞しさを身に付けるオリジナルプログラ1年次で「自然」、2年次で「国家」、3年次で「世界・異文化」をテーマとして展開しています。

  • 中学3 年生 自分プロジェクト 2022 年1 月27 日「困難の中でこそ新しい気づきを見つけるきっかけを塩沼亮潤大阿闍梨に学ぶ 生きる上で大切なこと」をテーマに、福聚山慈眼寺 塩沼亮潤大阿闍梨よりオンラインにて講話を頂きました。困難や、異なる価値観、技術、環境面などを受け入れ、乗り越える力は己の心中にあり、困難な社会・世界情勢であるからこそより柔軟な考えを持ち、立ち向かう生き抜く力を学ぶ講話を頂きました。
  • 中学1・2年生 自分プロジェクト 2022 年1 月27 日「守ろう、地球」をテーマに、宇宙アカデミーきくやま代表菊山紀彦(きくやま としひこ)先生にオンラインにて特別講話を頂きました。菊山先生は宇宙開発事業団種子島宇宙センター長や筑波宇宙センター長をご経験され、多くの日本人宇宙飛行士の教官もされています。宇宙からみた地球の様子、日本をはじめ各国の宇宙飛行士の訓練内容や国際宇宙ステーションで生活や実験をしている姿など、多くの写真を使いながら、専門的な内容をわかりやすくお話いただきました。今後、人類の文明が発展することで、 月だけではなく火星への進出、そして宇宙コロニーと呼ばれる新しい人類の住まいも実現可能だということには、生徒も驚きの表情を見せていました。人類の文明が進歩する一方、地球の砂漠化と温暖化が進んでいるため、自分の生活の中でおこなっていることも、地球にいいことかどうかを考えて、素晴らしい未来を子供たちに残していくことが大切とのオンライン講話を頂きました。
  • 高校1 年生2022 年2 月17 日 探求学習
    ブラインドサッカー日本代表の佐々木康裕選手のお話を聴きました。佐々木選手は、千葉県の職員として勤めながら、知覚障害の選手が5人制のブラインドサッカーで日本代表に選ばれ、東京パラリンピックにも出場されました。障害を持たれても挑戦することへの勇気と希望、結果を出すための努力のお話を頂き、障害を持たれた方への理解と尊敬を深める講話となりました。
  • SDGs研究会 2022 年2 月16 日 学校法人として初受賞! SDGs 研究会に所属する生徒が企画、デザインをした「第三弾のフェアトレードコーヒードリップバッグ」が一般社団法人ソーシャルプロダクツ普及推進協会主催の「ソーシャルプロダクツ・アワード 2022」※において、学校法人として初のソーシャルプロダクツ賞を受賞いたしました。
    「今、私たちにできること」をテーマに、「フェアトレードコーヒー活動」を中心とした SDGs 達成のために様々な活動を行っており、その活動の一つが評価されました。 ※ソーシャルプロダクツ・アワード (SPA)とは、ソーシャルプロダクツの普及・推進を通して、持続可能な社会を実現することを目的にした、日本で初めての、そして唯一の、ソーシャルプロダクツ※を表彰する制度です。優れたソーシャルプロダクツの情報を生活者に広く提供するとともに、ソーシャルプロダクツを通して持続可能な社会づくりに取り組んでいる企業、団体を応援します。 ※ソーシャルプロダクツとは 「エコ(環境配慮) 」や「オーガニック」、「フェアトレード」、「寄付つき」、「地域や伝統に根差したもの」など、人や地球にやさしい商品・サービスの総称で、購入者が持続可能な社会づくりに関する行動や団体とつながることができるものをいいます。今までの活動の歩み2018 年にスタートしたこの活動では、実際にフェアトレードで仕入れたコーヒーを校内イベントにてハンドドリップで販売するなど、机上の学びだけではなく、実践した学びにつなげる活動を続けてきました。コーヒーは「特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン」のフェアトレードで取引された東ティモールのコーヒー豆を使用し、その豆を地元の「自家焙煎珈琲 茶珈香」で焙煎していただいています。ここ数年では、コロナ禍でも活動を止めないために自分達でドリップバッグのパッケージをデザインし、オンラインショップを立ち上げ、累計で 3000 個販売することができました。この活動を通じて、多くの人に「コーヒー」と「自分たちの想い」を届けてきました。校内だけにとどまらず、多くの人を巻き込みローカルの視点とグローバルの視点から啓発活動を行っている点が、「フェアトレード」の推進につながる商品として評価いただきました。学校全体として取り組みにも励みになっています。
  • SDGs研究会 2022 年5 月20 日「世界フェアトレード・デー特別アンバサダーイベントを開催」柏の葉にあるUDCK で、世界フェアトレード・デー特別アンバサダーイベントを開催SDGs 研究会「EARTH」が、地元ラーメン店「Noodles&Cafe MEN-OH」の公認アンバサダーとして、5 月の世界フェアトレード・デーに合わせて、「フェアトレード」の魅力やお店の魅力をSDGs の視点で紹介をするイベントを実施しました。
  • 中学1年生自分プロジェクト 2022 年5 月28 日 「樹木観察」~環境に感謝する心を育てる~」10月に実施予定の「奥利根水源の森フィールドワーク」の事前環境学習として位置づけられています。今回は「キャンパス内の樹木を様々な感覚(五感)を用いて観察し、その特徴を知る」ことに目的を絞りました。10 月に向けて自然に親しみながら感性を磨き、自然観察の技術を学ぶことを目的としています。
  • SDGs研究会 2022年6月2日 「日本テレビ「バゲット」で紹介!6 月2 日(木曜日)10時25分~11時30分」 SDGs 研究会が公認アンバサダーを務める「Noodles & Cafe MEN-OH」様が中継でインタビューを受ける際にSDGs 研究会の紹介も併せて放送されました。
  • 2022年6月23日 「カルガモの親子 生徒・教職員に誘導されながら校内をお散歩」自然豊かな本校のキャンパスでは、フクロウの雛が迷いこむことがありますが、この日がカルガモの親子が、校内に迷い込んでしまっているところを、生徒と本校教員が発見しました。数えると親1 羽、子ども11 羽の大所帯で、途中、1 羽のひなが水路に落ちてしまうハプニングもありましたが、生徒同士が協力し合い、救出するといった場面もありました。
  • 中学3年 自分プロジェクト 2022 年6 月30 日「イギリス研修に向けた事前研修~地歴公民科の教員による講話~」イギリス研修の事前学習のひとつとして、地歴公民科で高校教頭の古川圭介先生より「イギリスのことをもっと知ろう!」と題して講話をいただきました。イギリスの現在の様子とその背景にある歴史について、また王室や政治の仕組みや地理的な特徴、文化的な背景のお話から、日本とイギリスの共通点を学びました。イギリス研修によって異文化理解も重要だが、他国に行くことで自国への理解や再認識につながる学びも多い研修となると思われます。
  • SDGs 研究会「EARTH」 2022 年8 月6 日 kamon かしわインフォメーションセンターにて「だれにでも始められるSDGs」をテーマに講演を行いました。このイベントを通して今後も答えを生み出すことが困難な課題にも取り組む決意が固まりました。
  • SDGs研究会 2022 年8 月16 日~17 日 新宿住友ビル三角広場で開催された高校生ボランティア・アワード2022 全国大会に参加しました。コロナ禍での対面大会開催は3 年ぶりとなり、全国から集まった学校のブースでは企画紹介がおこなわれました。また、多種多様なパネリストの方々によるシンポジウムもおこなわれ、実りの多い2 日間となりました。地域のため、社会のため、世界のために、いまできることは何かを考え、アクションを起こして続けていきます。
  • 高校1年生 2022 年9 月22 日 「中央チベット政権(CTA)ペンパ・ツェリン主席大臣特別講演会」が開催されました。主席大臣よりチベットの自然について、歴史について、宗教についてご講演をしていただき、「ダライラマの考えというのは、それぞれの考えに合う宗教というものがある。宗教は心の平安を保つことを大切にする。相手を尊重し、耳を傾けることが大切である。それが平安平和に繋がります」とお話されました。
  • 中学1年生 自分プロジェクト 2022 年10 月25 日~27 日「奥利根水源の森 フィールドワーク」 中学1年生は2泊3日の日程で「奥利根水源の森 フィールドワーク」に行ってきました。これは本校の総合学習である自分プロジェクトの活動の一環で、「自分と自然の関わり」を学ぶため、群馬県北部の奥利根にある水源の森を訪ねます。その中であらゆる生物を創造し育ててきた大自然の中において、生物にとって必要不可欠な樹木と水から学ぶことをねらいとしています。満々たる水をたたえている利根川も、その水源はちょろちょろと出る湧き水ですが、これが大河となる源であり、大切に保たれなければならないこと、そしてその水源を守り、我々の生活にも密接に関係している森林についても学びます。
  • 中学2年生 自分プロジェクト 2022 年10 月25 日~28 日「関西研修旅行」中学二年生は伊勢、奈良、京都へ研修旅行に行きました。この研修は、日本の歴史と文化のルーツを探り、その素晴らしさを体現することを目的としています。伊勢神宮の早朝参拝、橿原神宮正式参拝、法隆寺、薬師寺を見学し本校の卒業生であり、薬師寺の僧侶である小林澤応氏より法話をして頂きました。壮大な自然の美しさと日本文化の趣を肌で感じることができました。
  • 高校2年生 2022 年11 月2 日 麗澤大学の卒業生でもあり、外務省職員としてご活躍されている小高京子氏をお招きし、「外務省の概要と地球規模課題~保健分野のODA(SDGs)~」というテーマでご講演いただきました。外務省についての概要、保健分野を中心にODA の活動について、高校生時代に取り組んでおくべきことなどについて、お話しいただきました。生徒の感想には、「今まで知らなかった外務省の具体的な役割や業務を知ることができた」、「外務省の仕事や国際会議などが、多くの人たちの小さな積み重ねと協力によって成立していることを知って驚いた」、「ODA という言葉は知っていたが、具体的な日本の取り組みの内容や、どうして必要なのかということについて理解することが出来た」といったものが見られました。
次年度の活動計画
ユネスコスクールの1団体としてさらに国内外のユネスコスクールや関係団体と連携し、国際社会に貢献できる次の活動に取り組んでいきます。
  • 2022年12月27日SDGs研究会 全国大会「エシカル甲子園2022」で関東ブロック代表として決勝の場に出場予定です。
  • 2023年1月11日中学2年生 第3回SDGs学習会Zoomをマレーシアの高校1年生と実施予定です。第3回のテーマは、SDGs4:Quality Education(質の高い教育をみんなに)についてです。
  • 2023年1月12日中学3年生 難民支援協会から吉山昌様をお招きし、「自分が難民として今夜逃げるとしたら何を持ち出すか」「自分が外国に逃げたとして、言葉の通じない国でどう生活していこうと思うか」といった具体的な問かけに対してどの様に難民を理解していくかというテーマで講話予定です。

3-(3)市川学園市川中学校・高等学校(PDF:168.8KB)

本校ESDテーマである1.国際理解教育 2.理科教育 3.環境教育を中心に1年間の活動を報告する。
1. 国際理解教育
(1) 海外研修(英語による教養研修) 今年度は大半が中止。
(ア) 夏140 名参加予定 内訳 イートン(20名)/ボストン&ダートマス(20名)/ケンブリッジ&オックスフォード(60名)/カナダ(40名)→上記の内、イートン研修のみ実施(参加者26名)
春 ニュージーランド(35名) →中止。
(イ) 中3シンガポール修学旅行中止。
(2) 国内研修
(ア)  エンパワーメントプログラム(UC,Harvard等の学生のリモートによる研修と国内在住の留学生による英語教養研修)、8月1日~8月5日 45名参加)
(イ) 中3リソルの森探究研修(「自分」探究を目的にした英語研修)8月8日~8月10日 30名参加
(ウ)神田外語大学グローバルイシュー探求講座(神田外語大学との連携事業、SDGsについて英語で学び、英語で発表する7月に神田外語大学にて計4回及8月22日8月24日にブリティシュヒルズで研修)60名参加
(エ)Double Helix: Translational Medicine(英国から講師を招いて、英語で「医療」について学ぶ)7月24日7月28日 5名参加
(3) トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム(文部科学省) 募集中止
(4) 個人参加の国際研修 World Scholar’s Cupに参加(1東京大会[本校]:29名 2 世界大会[タイ・バンコク]:26名 3 決勝大会[Yale大学]:5名)
(5) 文部科学省 WWL(ワールド・ワイド・ラーニング) コンソーシアム構築支援事業
(ア) 宇治立命館高校WWL研究報告会参加 (1月21日、1月22日)
(イ)宇治立命館高校 FOCUS2022参加 東京会場は全ての運営を本校生徒が実施
プロジェクトは環境問題「真間川ビューティフルリバープロジェクト」「マイクロプラスチックの問題」 及びジェンダー平等「性の社会進出へ!!~パパでも育休が取れる時代~」について発表
(6) 国際交流 今年度は実施できず。
(7) 校内活動・校外活動
生徒有志によるユネスコサークル活動は昨年度に続き今年度もコロナ禍で特記すべき活動は行
われなかった。千葉県高等学校教育研究会ESD部会主催の研修会に生徒が参加。2023年2月に千葉大学行われる国際研究発表に参加予定。
(8) 校内発表会(市川アカデミックデディ)国際理解活動やSDGsに関わるの全学発表会を実施 3月12日
(9) その他,毎年実施している活動
(ア)留学キャラバン(海外大学進学説明会)を本校で対面形式で実施 6月18日 本校生徒14名、他校生徒13名が参加
(イ)JICA講演会(中学道徳授業で,JICA海外協力隊員による講演会)
(10) ホストファミリー・ネットワーク 留学生受け入れ準備家庭 登録数:78家庭
(11) ボリビア全権大使講演会(本校卒業生の伯耆田修氏による講演会)19名参加
2. 理科教育SSH指定第3期・4年目の本年度は以下の活動をおこなった
(1)研究開発の課題
自分で自分を教育できる自立した研究者を育成するプログラムの開発。
(2)研究開発の概要
(ア) 通常授業の改善のために学校設定科目に指定した、1~1-3・AB、探究物理1-2、1-2、探究生物1-2、プレゼンテーション英語1-2、構造読解(現代文)1-2、地理ALについて研究を行った。また、すべての教科を対象に教科横断型授業の開発を行った。
(イ) 理科では実験から学ぶ探究的な授業を行った。
(ウ)中学においては、前認知を高めるためのCASEプログラムの部分導入を行った。
(エ) 課題研究において評価基準を作成し、提示することで生徒のメタ認知を促し、自立的に取り組むことができるよう指導した。
(3) 海外連携
(ア) 香港GTカレッジ、東京工業大学附属科学技術高等学校、本校の3校で共同課題研究に取り組んだ。研究の成果は、オンラインの国際発表会ICRF(International Collaborative Research Fair)で発表した。
(イ) タイのチェンライで行われたTJ-SIF2022(Thailand- Japan Student ICT Fair 2022)にオンラインで参加した。
(ウ) SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒派遣。
(エ) SSHタイ王国プリンセス・チュラボン・チョンブリ校への生徒受入。
(オ) SSHドイツNeues Gymnasium Wilhelmshavenへの生徒派遣。
(ウ)~(オ)は新型コロナウィルス感染防止のため、本年度は中止。
3. 環境教育
(1) 三宅島研修巡検 三宅島での研修 7月19日~7月22日 13名参加
中学・生物授業での近隣自然観察公園フィールドワークは行われなかった。
(2) 保護者会が制服・学用品などのリサイクル活動を推進。リサイクルフェスタ 5月14日のリユースを促進した。

4-(1)成田市立玉造中学校(PDF:116KB)

本年度の活動内容
本校は、「徳・知・体の調和が取れ、自己肯定感をもった生徒の育成」を学校教育目標としている。ESDの実践を通して、地球規模の課題に身近なところから取り組むことにより、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心などの豊かな人間性の育成を目標とした。コロナ禍のため活動に制限があったが、昨年度と比べ外の団体との交流も実施できるようになった。
今年度は、(1)SDGsへの継続的な取組(2)福祉に係わる活動(3)平和学習 などの活動を行った。
  • (1)SDGsへの取り組み
    総合的な学習の時間における取組
    総合的な学習の時間においてSDGsの意味や到達目標について学習した。各学年でSDGsに関連した活動を行い、校外学習などでも関連した項目を探すなどSDGsへの理解を深めた。1学年では総合的な学習の時間でNHKでも行われているSDGsカルタの作成を行った。また、校外学習では茨城自然博物館でSDGsに関係する施設や展示を探し、事後学習でまとめた。2年生の学習では成田市内の企業が行っているSDGs活動を調べ、発表する活動を行った。他にユニセフ協会の方を講師に迎え、世界の水の利用状況などを中心に「6 安全な水を世界中に」と「16 平和と公正をすべての人に」についての講演を聞いた。3学年は京都への修学旅行の学習課題としてSDGsに関連するものを探し、事後学習でまとめ掲示した。
  • (2)福祉に関わる活動
    地域の方と学ぶ交流学習
    家庭科の授業の一環で地域の方を講師に招いた学習や、地域の保育施設への交流会を行った。毎年地域の方を招き、着物の着付けの体験学習を実施し日本の伝統文化についての理解を深めている。今年度は3年生が地域の福祉専門学校の方を講師に迎え、介護体験学習を行った。実際に高齢者の付加や視界を体験することで、介護が必要な人の気持ちを学ぶことができた。また、学区にある保育園で園児たちと交流学習を行った。異なる年代の児童との関わりを通して子育てや育児をすることの大切さ、子どもたちと交流することの楽しさを学んだ。
    地域の方と資源回収やボランティア活動を行った。活動を通して地域の方との交流を深め、またゴミ問題について考える機会となった。
  • (3)平和学習
    戦争について考える
    成田市では毎年、全校生徒で折り鶴を折り夏休みに代表生徒が被爆地へ届ける活動を行っている。折り鶴を作成する前に、道徳の授業で原爆への理解を深め全校生徒で作成した折り鶴を生徒会が中心に束にした。夏休みに代表生徒は長崎へ行き、戦争に関する資料・史跡の見学や戦争体験者の話を聞いた。夏休み明けには全校集会でフィードバックを行い、戦争の悲惨さと平和について考えることの大切さを全校で共有した。
次年度の活動計画
  • SDGsについての活動
    総合的な学習の時間を使ってSDGsの項目や企業の活動、校外学習などでの学習機会の提案をしていく。
  • 国際理解教育
    本校は以前、カリフォルニア州サンブルーノの学校との交流会を行っていた。コロナ禍で交流が制限されているが、今後は国際交流を含め対外活動を積極的に行っていきたい。

5-(1)市川市立中山小学校(PDF:72.2KB)

本年度の活動内容
〈ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度を意識した生活科・理科指導の実践〉
 本校では、学校教育目標のもと、目指す児童像として「サファリな子」を掲げている。「サファリな子」とは、変化の激しい21世紀をたくましく生き抜いていく子のことである。本研究でいえば、理科・生活科を通して、児童が自ら問題を発見し、解決するべく粘り強い挑戦ができる「確かな学力を身につけた子」を目指している。理科・生活科を通して探究心を高め、思考力を深めていく過程を経て「確かな学力を身につけた子」に育てていくことは、他教科における学びへの深まりや広がり、また、将来に繋がる学び方にも発展させることができると考えている。ESDの視点に立った学習指導で重視する能力・態度を意識するために、4月の研究全体会や12月の理科・生活科学習指導研修会で校内・市内の教職員に共通理解を図り、それぞれの学習指導案上にも、7つの能力・態度のうち最も大切にしていきたい内容を明記した。
〈「ふれあい道徳」でのユネスコの活動への理解〉
 本校では年に1度、地域のゲストティーチャーを招いて講義をしていただく「ふれあい道徳」に取り組んでいる。5年生は、市川市ユネスコ協会の皆様から、ユネスコの歴史や理念、活動内容についてお話していただいた。
〈成果〉
 ESDの視点を教員が意識することで、児童が学習内容だけではなく、どのように学び、学習したことをどのように生かすのか、という将来につながる学びとなる。研究を通して、児童に多面的総合的に考える力が育ってきていると感じている。
市川市ユネスコ協会の皆様からのお話を聞いた5年生は、ユネスコの活動に対して興味をもっていた。「ユネスコ世界寺子屋運動」など、身近に取り組めるものもあり、親近感をもつ児童も多くいた。
来年度の活動計画
 新型コロナウイルスの感染症予防対策も見直され、今年度は3年ぶりに市内の先生方に向けた理科・生活科学習指導研修会を実施し、ESDの視点を発信することができた。来年度もこうした活動を継続していきたい。
 また、ユネスコスクールならではのネットワークを活用して、交流ができるような活動も取り入れられたらと考えている。

5-(2)市川市立稲越小学校(PDF:425.1KB)

 本年度は学校目標が変更され、今までの「かしこく、優しく、ねばり強く」から「命はなまる!」 ~かしこく、誇らしく ねばり強く~ になった。それに伴い、日々の教育活動の中で、子供達の存在そのものの尊さを教職員みんなで再確認したうえで、子供の自己決定の場を大切にすることを心掛けてきた。このことは、ESDが重視する能力7つと切り離せない関係にあると考えている。
実践例 第4学年の活動
ふるさと探究科の授業においてSDG‘sについて学んだ子供達はその中でも44の「海の豊かさを守ろう」に大きく興味を示した。昨年の4年生が環境について学び、探究後の具体的な活動として、ビーチクリーン活動を行ったことも影響していると思われる。ビーチクリーン活動の振り返りから自分たちの地域に目を向け、親を巻き込んでのクリーン活動を計画し、さらには地域の人に呼び掛けてクリーン活動を広げようと活動した。
大きく関連した能力・態度
  • コミュニケーションを行う力
  • 他者と協力する態度
  • 進んで参加する態度
実践例 第5学年の活動
今年のふるさと探究科のテーマ及び方向性を決めるクラスの話し合いにおいて、「命」「ふるさと」「日本」をキーワードにウェビング図を作成し、自分たちの興味関心や学習する価値について深堀していった際、行き当たった『米作り』を年間通して行うことになった。田起こしの段階から必要な準備や活動をリストアップし、子供達のチームによって全体の進行を進めた。
大きく関連した能力・態度
  • 未来を予測して計画した力
  • 多面的・総合的に考える力
  • 他者と協力する態度
  • つながりを尊重する態度
来年度の活動計画
 来年度は、代表委員などを中心に国際デーについてももう少し具体的な取り組みをしていきたい。

5-(3)市川市立鶴指小学校(PDF:206.7KB)

活動内容
 本年度は、「SDGsから世界や日本の問題を知り、自分たちにできることを見つけよう」を活動テーマとして、ユネスコスクールが取り組む3つの分野の「2.持続可能な開発および持続可能なライフスタイルを通して」を念頭において、「自ら考え、学んだことを周りに広めていく力」の育成を目標として取り組んだ。また、この内容は66学年の総合的な学習の時間と外国語科、国語科を核として、教科横断的に学習に取り組んだ。
  • 第1の取り組み「SDGsを集めよう!」
    SDGs基礎知識の構築として、本校の図書館にある資料を活用し17個の目標について一人一人が調べ学習を行った。自分がそれぞれの目標にどれだけ関心があるのか、また、どのような内容なのか、最後に感想を書いた。
  • 第2の取り組み「自分の考えを相手に伝えよう」
    第1の取り組みで自身の関心度の高い目標を選び、4つのテーマ(1.戦争と平和2.環境3.生活4.平等)ごとにチーム編成し、国語科の一環としてパネルディスカッションを行った。様々な意見がある中で、相手の意見を受け入れつつ、自分の意見も正しく伝えることができ、どの児童も深まりのある学習となった。
  • 第3の取り組み「地球の未来のためにできること」
    外国語科「We live on the Earth.」の学習でSDGsの17個の目標から14.海の豊かさを守ろう、15.陸の豊かさも守ろうについてのショート動画を作成し5年生に向けて発表を行った。これまでに学習してきたSDGsの中で、日本の問題にもなっている環境汚染が深刻且つ自分たちも課題解決のためにすぐに行動できるものだと考えた。そこで、まだSDGsについてよく知らない5年生に伝え、世界や日本の問題を知ってもらうことで目標達成に向かっていけるのではないかと考えた。
    今年度は、高学年での学習を中心とし、アクティブラーニングを意識して活動に取り組んだ。児童がどのような内容に興味あるのか、何を疑問に思っているのか、など能動的に学習に取り組めるように工夫をしたり、ICT活用を取り入れたりした。
    今年度の学習を通して、児童の環境汚染や貧困問題などへの意識が高まったと考える。また、日本の抱える問題を知り「他人ごとではない」「自分にもできることをしなくてはならない」と考えを改めることができた児童も多くいた。日本のみならず外国の現状や貧困地域にも目を向け、自主学習として貧困地域や貧困の問題点を調べる児童も増加した。
    外国語科の学習の一環として行った5年生への発表では、下級生へのSDGsに対する意識を広げることができた。5年生からは、「SDGsという言葉を耳にしたことはあったけど、具体的に知らなかったのでよく知れてよかった」「日本の問題に驚いた」「ゴミを出さない工夫をしていきたい」という感想がたくさんあった。
    本校では、6年生に限らず4年生も「届けよう服のチカラプロジェクト」と題して、SDGsの概要やリサイクルの意義を学び、着なくなった子ども服を回収して、難民の方など世界中で服を本当に必要としている人々に届ける活動を行った。
令和5年度活動計画
主な学習活動
  • 通年:「ESD」や「SDGs」を知る学習
  • 通年:エコキャップ・資源回収(児童会活動)
  • 通年:「国際デー」を記念する活動(周知)
  • 適宜:ユニセフ募金
ESDの視点に立った学習指導を意識して行うことができるように指導の工夫や単元の見直しを進める。ESDに関わる学習活動の場面において、「世界を変えるための17の目標(SDGs)」のロゴマークの掲示を引き続き行う。また、教員も総合的な学習の時間を中心として、SDGsの17の目標と単元のつながりを意識できるようにしていく。そのために、教育計画を見直し、コロナ禍においても、実施可能な行事や学習の中からSDGsの視点に立って取り組むことができる活動を精選する。

5-(4)市川市立大野小学校(PDF:192.5KB)

活動の概要
本校は、「自学・自律・共育」を学校教育目標として、教育活動に取り組んでいる。2022年度はESDの中でも「環境教育」と「情報教育」に焦点をあてて、学習活動に取り組んできた。
  • (1)昆虫採集(3年生)
    本校は市川市の北部に位置しており、自然が多く残っている。大柏川第一調節池緑地では、カブトムシやクワガタムシ、さまざまな種類のバッタ、トンボにチョウとたくさんの昆虫を見ることができる。実際に採集して体の仕組みを観察したり、実際に育ててみたり体験的な活動を進めた。学校から歩いていける距離ということもあり、夏と秋の2回見学に行き、観察することで昆虫の成長による違いを比較することをした。また、タブレットを活用して昆虫の生態を調ICT機器の活用を積極的に取り入れた。
  • (2) 地域大野(2、2、4年生) 稲作体験(5年生)
    2019年に40周年を迎え、地域と学校の変遷に目を向けた。昔は深田が広がる農村地帯であったことや、土地改良事業によって区画整理され、調整池もできたことなど、2、3、4年生で学習した。それぞれの学年の実態に合った地域学習や環境教育の中で、大野の歴史を学んだ。また、5年生は地域で稲作体験を行っている。体験はとても有意義なものである。稲作体験は大柏川第一調節池緑地でNPO団体「緑の水がき隊」さんの指導の下行っている。今年度は校庭にある田んぼでの稲作体験を行った。
  • (3) 大書会(6年生) オリンピック・パラリンピック教育(4年生)
    大野小では毎年6年生が「大書」を行う。書き初め用紙よりも大きな紙に毛筆で好きな字を書き、それを卒業式に掲示する。普段使う筆とも違う芸術にも似た大書を行うことで、日本の文化を知ることで国際理解につなげた。また、4年生ではオリンピック・パラリンピック教育を進め、アイマスク体験や車いす体験などを行った。実際に「ボッチャ」を借りてきて児童に体験させたり、パラリンピックの選手を招いて交流をしたりと体験学習に重きを置いた。
  • (4) プログラミング教育(全学年)
    本校はGIGAスクール推進校に指定されており、全学年でタブレットを学習で積極的に活用している。タイピング能力の向上のために、週に一回、全校一斉にタイピング学習に取り組んでいる。総合的な学習の時間ではプログラミング教育を行う学年もあり、アプリの作成に取り組んだ。コロナ禍の時代背景に合わせて、学校に登校できない児童もオンラインで授業に参加できる体制作りもできている。

5-(5)市川市立行徳小学校(PDF:120.6KB)

本年度の活動内容
本校は、学校教育目標「全力ENJOY! ~100 点よりも100%~」をもとに、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野の特に2番3番を通して、探究的な見方・考え方を働かせ、地域にある「ひと」「もの」「こと」に関わり、よりよい地域社会や生活を目指して思い・願いをもち、その実現に向けて考え、行動し続けることができる力の育成を目標とし、豊かで確かな学びを実現した。
行徳で制作された神輿は、神輿総数の約8割ともいわれている。小学校の前の歩道橋には「神輿のまち行徳」と書かれた横断幕があり、校内には大きな神輿が展示されている。また、近辺では神輿を担ぐ祭礼がいくつも行われてい3年に一度行われる「五カ町の祭り」4時から夜8時頃まで神輿を担ぎ続けたり、「行徳揉み」という独特の担ぎ方をしたりする「神輿のまち行徳」にふさわしい神輿を中心とした祭礼だ。
しかし、かつて3件あった神輿店は現在中台製作所1軒になった。また、2000年に妙典駅が開業し、新しい家やマンションがたくさん建てられた今、神輿を担いだことのある児童や保護者はほとんどいない。
  • (1)祭りの歴史的意義や伝統性、今も続く神輿づくり、祭りの特徴を体験する探究学習
    なぜ「神輿のまち行徳」なのか、今も「神輿のまち行徳といえるのか」という問いに対して、各々町の中から神輿に関係のあるものを探したり、自治会や神社氏子代表・神輿店・資料館・呉服屋等の地域の方々から祭りに対する思いや伝統を聞いたりして神輿の揉み方や装束・囃子・踊り等を体験的に学んだ。子ども一人一人が、解決に向けて探究的に学習を深めた結果「問い」に対する自分なりの答えを持つことができた。さらに、地域の方々の祭りに対する情熱によって、子供たちの「祭りをしたい」という思いがより一層高まった。
  • (2)学んだことを「おみこし集会」で表現し、更なる課題を追究する学習
    今年は学校創立150周年ということで、地域の方が本神輿を揉んでいる様子を全校児童が見ることができた。その後、3学年単独で地域の方々をお招きし「おみこし集会」をともに楽しんだ。地域の方々の祭りや地元に対する思いと祭りの楽しさや誇りを体験的に感じ取ることができた。夢中になって学び続け、関わり続けるという子どもの主体性を大切にし、地域の持続可能性に関わる活動を広げていった。
  • (3)全校・保護者・地域住民に関わり、願いや思いを実現していく学習
    今後は3年生のいる4号館を丸ごと「博物館」にし、子供学芸員として、全校児童、保護者、地域に行徳の魅力を発信していく。
次年度の活動計画
  • 教師のカリキュラムマネージメント力の向上
    総合的な学習の時間における時間や空間や仲間とのつながりをもっと組み立てられるようにする。それぞれの教師自身のもっている感性や資質・能力を豊かに活用しながら、授業構想できるようにしたい。更に、各教科・領域を統合・横断しながらSDGsを意識した授業デザインができるように構想していくことについて深めていきたい
  • 子どもたちの社会参画を向上させる
    本年度までの学習活動をもとに、さらに発展させ、発信・表現段階を深め、有名なロジャー・ハートの「参加のはしご」を段階的に上がるようにする。子どもたちの「おみこし集会」や体験活動への役割参加から、実際の五カ町の祭りへの意見参加や共同決定の参加などの参画の形まで向上し、地域と一員としての自覚をもった行動へと促していける活動へと深めたい。

5-(6)千葉市立白井小学校(PDF:273.5KB)

SDGsについての理解を深める

【研究主題】地球ってすばらしい、永遠に残していかなければならない!
  1.  はじめに
    本校は、明治6年の開校から150年の歴史と伝統をもち、泉自然公園が隣接しているという自然環境に恵まれた学校である。学校教育目標に「豊かな心と確かな学力をもち、たくましく共に生きる白井っ子の育成~チャレンジする子~」を掲げ、この地区の人々が育んできた自然と伝統を受け継いでいくとともに、世界に目を向けて、異なる文化や習慣をもった人々と共に生きていく資質や能力を育てることを目標としている。
    ユネスコスクールには平成22年度から取り組んでおり、これまでに千葉ユネスコ協会や関係諸機関の協力を経て、ネパール(H22年度)、スリランカ(H23年度)、インドネシア(H24年度)、マレーシア(H25年度)、韓国(H26年度)、ベトナム(H27年度)、メキシコ(H28年度)、中国(H29年度)、ネパール(R1年度)といった特定の国の文化について学び、その国の人々と交流活動を行ってきた。
    しかし、令和2年度からはコロナ禍ということもあり、国際交流を行う場を設定することは行わず、国連が推進しているSDGs(持続可能な開発目標)についての理解を深める活動を行っている。
  2. 実践内容【SDGs】
    (1)第15回ユネスコスクール
    (ア)期日 令和4年11月2日(水曜日)13時20分~14時05分
    (イ)会場 本校6年1組教室
    (ウ)対象 第6学年
    (2)関係機関との連携
    千葉ユネスコ協会
    (3)本実践のねらい
    ・自分たちの住む地球についての理解を深め、自然環境と命について考える
    ・自分の周りの自然環境への気付きを促し、持続可能な環境を創造していく大切さを考える。
    (4)内容
    講義
    ・現在の地球になるまでの歴史について
    ・太陽系の中で唯一生命が存在する惑星であること
    ・地球の辿った46億年の時間と人類が誕生してからの時間の対比について
    ・地球の豊かさと自然環境の素晴らしさを映像で視聴
    ・自然は地球上にともに生きる命であること
    ・命を育む水について
    ・植物を育てる土の大切さについて
    ・太陽・水・空気・微生物等の働きによって命が育まれていること
    ・金子みすずの詩から地球環境を考える
    グループ演習
    グループに分かれて環境についての気づきについて話し合い、豊かな地球環境を守るために何ができるのか考え、発表し合った。
  3. 実践を振り返って
    今年度は、5人の講師の方をお招きして自然環境について考えた。本実践を通して、児童は、自然の大切さに改めて気付くことができた。実践前の児童にとって「SDGsとはエコである」という認識が強かったようである。しかし、実践後は、今の豊かな自然を持続させることの重要性に気付き、そのための方法を一人一人が真剣に考えるようになった。自然環境を持続させるためには、他人任せの大規模な取組みに頼るのではなく、自分にできることを少しずつ確実に行っていくことが大切だと学んだ。

5-(7)成田市立公津の杜小学校(PDF:120.3KB)

本年度の活動内容
 本校は、平成26年度にユネスコスクールに認定された。ユネスコの理想を実現するために、平成2727年度から、児童自身が身近なものから課題を見付けて解決していこうとする意識をもてるように、ESD委員会を立ち上げ、様々な取り組みを実施してきた。具体的には、未来像を予測して計画を立てる力、他者と協働する態度、つながりを尊重する態度を育むことを柱とし、(1)国際理解に関わる活動、(2)貧困に関わる活動、(3)地域ボランティアに関わる活動を行った。
  • (1)国際理解に関わる活動
    株式会社ユニクロが行っている、難民へ衣服を送る活動「届けよう 服のチカラプロジェクト」に参加し、校内で衣服の回収活動を行った。
  • (2)貧困に関わる活動
    ペットボトルキャップのリサイクルで、世界の子どもたちがワクチン接種を受けられることを知り、一年間継続して毎週回収活動を行った。その他にも、書き損じはがきを回収する世界寺子屋運動にも参加した。
  • (3)地域ボランティアに関わる活動
    人や地域と自分のつながりに関心をもたせ、それらを尊重できる児童の育成を目指し、ESDパスポートを活用した児童の自主的なボランティア活動を推奨した。成田ユネスコ協会、NPO法人「住まい・まち研究会」(グループリビング「ももとせ」)、コミュニティーセンター「もりんぴあ」、グループホーム「きらら」に協力を依頼し、ボランティアの場を提供していただいた。※(3)については、今年度は様々な制約があり、十分な活動ができなかった。
次年度の活動計画
 本校は創立17年目で、比較的新しい学校である。施設の面でも「絶対にこれがほしい」というものが少ない環境にある。その恵まれた環境の中で、世界や地域の問題を自らの問題としてとらえさせることは、とても大切なことだと考えている。その課題解決のために自分たちにもできることがあることに気付き、実行していけるようにしていきたい。
  • ユネスコスクールであることを全校児童に周知する。
  • 校内の笑顔を増やすため、各委員会で活動する。
  • 校内の家庭科や総合的な学習の時間を充実させて、よりよい生活を自他及び地球規模で考えられる知識及び技能の習得を目指す。

5-(8)八千代市立大和田南小学校(PDF:121.7KB)

本年度の活動内容
本校は、開校以来「世界に生きる日本人」を学校目標とし、一貫して国際社会を生き抜く人材育成に努めてきた。現在、ESDの視点に立った学習を行うために、国立政策研究所の提示している6つの構成概念と7つの重視する能力・態度と連携させながら実践を進めている。学校教育目標の具現化を図るため、研究教科である生活科・社会科・総合的な学習の時間・交流学習・イマージョン学習・国際教育を関連させた教育課程を行っている。
(1)生活科・社会科
1・2年生では、身近な自然と親しみ、環境を大切にする素地が身に付いた。
3年生は、外部講師を招き、野菜作りから食べ物を大切にする意識が生まれた。
4年生はごみの学習から、ごみを減らしていく意識を学んだ。
5年生はわたしたちの生活と森林の学習の中で、日本や世界の森林資源を守っていく大切さを学習した。
6年生は持続可能な世界を学習し、世界(社会)に立った考えができる力が身に付いた。
(2)総合的な学習の時間
3年生では、ESDめがねについて学び、それをもとに酪農について調べ、食品ロスなどの課題を考4年生はあすチャレ!「車いすバスケットの体験」を通して福祉について学び学校のバリアフリーに向けて、昇降口のデザインを考5年生は外部講師を招き米作りの学習を進めていく中で米の収穫だけではなく食品問題の解決方法などを学習

した。

(3)交流学習

特別支援学級では、児童が調理実習で出た廃油を活用してキャンドルを作成し、近隣の小学校特別支援学級と共同で「平和のキャンドルサービス」を行った。

(4)イマージョン学習
外国語を「学びのツール」として活用することをねらい、各教科の学習を英語で学ぶイマージョン教育を取り入れている。
(5)国際教育
4年生は「通訳・翻訳プログラムを利用した国際共同授業」(ソウル特別市教育庁)において、韓国の子供と環境について学び、意見の交換を行5年生は「初等中等教職員国際交流事業」(ACCU)に参加し韓国の子供と生物多様性や生態系サービスについて学習し情報共有を行った。
6年生は、「アートマイル国際協働学習」(ジャパンアートマイル)でモルディブとの交流・協働学習を進めた。他国の子供たちと壁画作成を行うという目的に向け、子供の主体性や協働性と育むことを目的とした活動に積極的に取り組み、成長することができた。
英語のクラブ活動においては、アメリカやフィリピンの子供とペンパルとして英語を用いた文通活動を行った。
全校でユニセフの動画を視聴し、貧困や水問題について考え募金活動を行った。
次年度の活動計画
今までは、海外との交流や企業が行うプロジェクトなど、すでにパッケージとなっているものに参加する活動が中心だったが、今年度は各学年で単元開発に取り組んできた。既存のプロジェクトに参加しなくなった今、児童が自分事になるように教師自身が自分事として捉え、教科との繋がりとして考える意識をもてるようになってきた。教師が変われば子供も変わる、誰一人取り残さない社会にするためには、ホールスクールアプローチとしてSDGsに取り組める学校体制を確立していきたい。

6-(1)清和大学附属八重原幼稚園(PDF:404KB)

~2022年度活動報告~
 本年度も、『人間形成は幼児教育より』の教育理念のもとに、「真心の人」を目指し、毎日を「楽しく遊び」「豊かに学ぶ」教育に取り組んだ。
コロナ禍にあり、予定していた活動のすべてを実施することはできなかったが、子供達の体調に配慮し、感染予防をしっかりと行いながら、教職員が一丸となって教育活動に取り組んだ。清和大学附属幼稚園として、併設校や地域の方々との交流の機会を多く持つことができたのは、大きな成果であったと言える。
特に、清和大学短期大学部の学生による交流体験学習や、木更津総合高校吹奏楽部及び同校硬式野球部との交流会が印象深い。
ホールいっぱいに響き渡る力の入った吹奏楽部の演奏に、驚きと感動の表情を見せる子供たち。
甲子園で活躍する高校球児との楽しい時間。どちらも子供たちにとって、貴重な思い出になったと思われる。
さらに、市原中央高校インターアクトクラブの生徒からの呼びかけで、ユニクロの「服のチカラプロジェクト」に参加し、たくさんの保護者から使用済み子供服の提供を受けることができた。
昨年度より開始した未就園児教室では、未就園児に対して在園児が練習したお遊戯を発表したり、手作りのおもちゃをプレゼントするなどのイベントを開催し、大変に好評であった。本年度も公益財団法人三菱UFJ環境財団主催の「みどりの絵コンクール」に年長クラス73名が自然をテーマとした作品で出展し、入賞を果たすことができた。本園で設定している『ユネスコチャレンジプログラム』に基づいて、外国人講師による英語学習体験や園庭や園舎周辺の落ち葉の清掃活動のほか、節電や節水にも園児と教職員が一緒になって、継続的に取り組むことができた。
~2023年度活動計画~
 今後も、教職員・園児・保護者が一緒になって、ESD活動に取り組める工夫をしていきたい。本年度は併設校で、ユネスコスクールとして生徒主体で積極的な活動を行なっている、市原中央高等学校との協働の機会を持つことができた。コロナの感染状況が落ち着いた際には、子供たちの視野を広げることが期待できる国際交流イベントを再開したい。子供たち一人一人に「気づき」を与えることができる教育活動を目指したい。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部生涯学習課社会教育振興室社会教育班

電話番号:043-223-4071

ファックス番号:043-222-3565

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