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更新日:令和7(2025)年11月28日

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令和7年度 千葉県公立高等学校入学者選抜に関する協議会(第2回)の結果

協議会の概要

1 日時

令和7年10月6日(月曜日)午前10時から正午まで

2 会場

千葉県庁議会棟1階会議室1・2
(千葉市中央区市場町1-1)

3 内容

(1) 報告

令和7年度千葉県公立高等学校入学者選抜に関する協議会(第1回)の概要について

(2) 協議

 ア 現行の千葉県公立高等学校入学者選抜の課題について
 イ 令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜日程案について
 ウ 令和9年度千葉県県立中学校入学者決定の課題について
 エ その他

4 協議結果の概要

(1)報告

 令和7年度千葉県公立高等学校入学者選抜に関する協議会(第1回)の概要について

 意見・要望等、特になし

(2)協議

 ア 現行の千葉県公立高等学校入学者選抜の課題について

【入学許可候補者への配付資料の配付状況について】

  • 約65%の高等学校では対面で、約30%の高等学校ではウェブサイト(特設サイト)のみで資料を配付している。
  • 複写式の書類や学校指定の用紙等は各家庭等でダウンロードすることができないため、入学許可候補者発表日に直接窓口で配付している学校が多い状況。
  • 入学許可候補者の状況に応じて、対面での対応が必要な学校もある。

【調査書における部活動等の記録の在り方について】

  • 各高等学校は、学校の特色に応じて、加点の有無や基準を定めている。
  • 約80%の高等学校では、部活動の記録を調査書の得点として加点している。
  • 部長経験や3年間の継続を加点している高等学校もある。
  • 調査書の記載事項における「部活動等の記録の在り方」について御意見をいただきたい。 

【外国人の特別入学者選抜について】

  • 外国人の特別入学者選抜の受検者数は年々増加している。
  • 令和8年度入学者選抜から、第5学区の多古高等学校普通科、第6学区の九十九里高等学校普通科、第7学区の大原高等学校総合学科、第8学区の安房拓心高等学校総合学科で当該選抜を実施する。
  • 受検者数が多い高等学校においては、面接検査と作文検査だけで選抜することが難しい状況にある。
  • 現在検討している検査内容の改善案について御意見をいただきたい。

【転学について】

  • 教育課程上支障がなければ、保護者の転勤等による一家転住の場合、いじめ等の緊急的な配慮が必要な場合及び在籍校で教育を受けることが困難な場合は転学試験の受験を認める方向で検討している。
  • 教育課程上支障がある場合とは、在籍校と転学希望先の高等学校との間において、履修科目が大きく異なり、転学後の補習時間を確保することが難しく、転学に際して教育課程の接続が困難になる状況等。
  • 在籍校で教育を受けることが困難な場合とは、人間関係上の理由、健康上の理由、経済的な理由がある場合を想定している。
  • 転学試験の受験要件の緩和について、御意見をいただきたい。

(1) 入学許可候補者への配付資料の配付状況について

  • 配付資料の配付方法と合格発表の方法とをセットで考えるべき。現状ではどのような方法で合格発表が行われているのかを教えてほしい。

(事)各高等学校において、掲示とウェブ上での発表を行っている。

  • 合格発表については、掲示をやめ、ウェブ化するのも一案ではないか。
  • 配付資料については、書類をPDF化して電子で送受信できるシステムを導入できれば良いが、電子化が難しい場合、郵送と併用していくことになるのではないか。

(事)中学校及び高等学校の立場からも御意見をいただきたい。

  • 高等学校では学校の実情に合わせて、各高等学校で配付方法を検討して対応している。全高等学校で配付資料を電子化することができれば、中学校側の混乱もないと考える。
  • 中学校としては、配付資料を電子化で統一してもらえればありがたいが、統一には数年かかると思っている。
  • 今すぐ変えるのは難しいと認識しているが、合格者に対する高等学校からの配付資料の配付方法とともに中学校からの提出書類の電子化についても引き続き検討してほしい。

(2) 調査書における部活動等の記録の在り方について

  • 現状8割の高等学校が各学校の特色に応じて、部活動の記録を何らかの形で評価している。この現状を鑑みると、「部活動等の記録」の欄が無くなると、各高等学校の特色を入学者選抜に反映しづらくなることが考えられるので、残した方が適切なのではない か。
  • 「複数の記録を上限まで加点」している高等学校があることを考えると、たくさん書けば書いた方がよいとも読み取れる。8割の高等学校において、部活動の記録を加点しているのであれば、中学校では、たくさん書くし、保護者もたくさん書いてほしいと望む。そうなると、調査書の「部活動等の記録」の欄に、細かい字がたくさん入るという現状は変わらない。
  • 「部活動等の記録」の欄について無くすことはできないと思うが、記載する内容を必要最小限にしていくことについては、今後も検討していただきたい。
  • 家庭の事情等により部活動ができない子供たちは「部活動等の記録」の欄に書くことがなくなってしまう点についても考えていただきたい。
  • 高等学校では、部活動の記録による加点の基準を作り、丁寧に点数化している。作業は膨大であったが、子供の多様な力を評価していく上で大切な作業であった。
  • 現段階では、「部活動等の記録」は残した方がよいという意見が多数。ただし記載の仕方については、課題があるとの意見もあったので、引き続き検討してほしい。

(3) 外国人の特別入学者選抜について

  • 学力検査のような問題を課せられないかという要望もあるが、一般入学者選抜と同じ学力検査を外国人の特別入学者選抜の検査内容とすることが適切なのかと考えると疑問が残る。学力検査を課しても当該選抜を受検した者がほとんど得点できないのであれば、学力検査を課す意味はないと考える。各高等学校が特色や状況等に応じて学校独自問題や作文検査等を選択することができる学校設定検査を検査内容とするのがよいのではないか。
  • 当該選抜の受検者は増加傾向にあるが、受検者数と選抜方法のバランスが大切だと考える。今後の受検者数の変容に対応できるように、準備をしておく必要がある。
  • 一般入学者選抜と同じ学力検査を課したとしても、母国語しか使えない受検者の学力は的確には測れない。各高等学校の特色に合わせて検査の内容を考えて設定していくべきではないか。
  • 外国にルーツをもつ受検者はこれからも増えていくことが予想される。子供にどのような教育を受けさせたいのかという親の思いを汲んであげたい。各高等学校が生徒に身に付けさせたい力を設定し、それに沿った検査問題を作成するのがよいのではないか。
  • 今まで全日制の課程での当該選抜の実施校がなかった学区に、新たに当該選抜の実施校を設けていただけるのはありがたい。郡部にも潜在的な必要数はあるだろう。日本語を母語としない子の学力を正確に測るのは難しい。学校の状況、地域の実情に応じて検討してほしい。
  • 受検機会の確保は大切。高等学校側も特色を出していくのが大切。入口よりも出口を大切にしてほしい。期待する生徒像を明示していくのがよい。
  • 一般入学者選抜でも外国にルーツのある子はたくさん入学してくる。入学後のフォローについても支援をお願いしたい。
  • 県内全ての学区において全日制の課程でも定時制の課程でも当該選抜を受検できる環境が整ったとのことなので、その結果を分析するとともに、受検者や高等学校にとってより良い選抜となるよう、引き続き検討願いたい。

(4) 転学について

  • 現行では、「保護者の転勤等による一家転住の場合」と「いじめ等の緊急的な配慮が必要な場合」については、転学試験の受験を認めている。事務局案の「在籍校で教育を受けることが困難な場合」も認める方向でよいと考える。
  • 「在籍校で教育を受けることが困難な場合」の中の「経済的な理由」への配慮が必要だと考える。履修科目を当該学年で補習しきれない場合もあると思うが、何とか対応していただけるとありがたい。
  • 第1回協議会の資料にあったように、「不適応」という理由で転学を希望する例もあるようなので、そのような事情を抱える子供に対しても配慮し、柔軟に対応することが望ましい。
  • 一家転住やいじめ等の緊急的な配慮が必要な場合に加え、人間関係のトラブルが原因で、不登校になってしまう子供が増えている。可能な範囲で、転学試験における受験要件を緩和する方向で進めていただきたい。 

 イ 令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜日程案について
【一般入学者選抜本検査の日程を「2月の第3火曜日、水曜日」に固定した原案を提示】

  • 原案について御意見をいただきたい。
  • 曜日固定の受検日程は受検生にとって非常に不便なので、できれば日付固定にしてほしい。千葉県の県立中学校の入試が始まった当初は、入試日を曜日固定にしており、受検生が非常に混乱したため、日付固定にするように長年に渡りお願いした結果、現在は日付固定となっている。受検生にとっては日付固定が望ましい。高校入試においても、入試日を曜日固定ではなく、日付固定で実施することは不可能ではないのではないか。また、私学の多くは公立高校の入学許可候補者発表日の2日後に入学手続の最終締切日を設定している。3月4日以降に最終締切日を設定することになると、学校と生徒にとっては入学式までの準備の面で、保護者にとってはお金の支払いの面で、また、制服を販売する業者にとっては準備の面で大変になる。教員の働き方改革の面などもあると思うが、できれば3月4日以降に最終締切日がこないように日程を設定してほしい。

(事)曜日固定の方がよいということで、昨年度の協議会において、ある程度の結論は出ているという認識であるが、改めて、中学校側、高等学校側に曜日固定のメリットとデメリットについて御意見をいただきたい。

  • 曜日固定だと生徒が混乱をきたすとの発言があったが、どういうことか御説明いただきたい。
  • 私学では、入試日は固定されているものという認識である。また、受検生は固定された日付を認識していると理解している。曜日固定の場合、毎年入試日が異なることになるため、それが受検生にとってよいのかという懸念がある。

(事)現在、県立中学校の1次検査は、受検する小学生が学校を休むことが無くて済むように、12月の第1もしくは第2土曜日になるように曜日固定をしている。ただし、2次検査は、私学の入試日程と重なるということもあり、私学協会と調整をしていく中で、複数校の受検ができるように日付固定にしている。

  • 現状について、火曜日から実施するのは、検査問題の保管・管理の関係もある。さらに採点について、週休日を挟むのはよくない。効率を考えても、課業日の間に連続して行えるのがよい。大学入学共通テストは、曜日固定になっている。
  • 生徒を指導するには、曜日固定の方がありがたい。
  • この改革は、子供たちのための改革である。教員のやりやすさではない。受検生ファー ストで考えるべきである。直前の対応もあるので、前の日が動ける、後の日も動ける方が、子供たちに対応できる。祝日との兼ね合いもあるので曜日固定の方がよい。
  • 令和11年度と12年度は、週を早めれば、曜日固定でも対応できるのではないか。
  • 柔軟に1週間繰り上げるなどの対応ができればよい。
  • 令和9年度入学者選抜の日程については、事務局案を支持する。

 ウ 令和9年度千葉県県立中学校入学者決定の課題について
【令和9年度千葉県県立中学校入学者決定における報告書について】

  • 配慮の必要な志願者の心理的負担等とならないよう、報告書から「特別活動の記録」、「行動の記録」、「出欠の記録」、「総合所見及び指導上参考となる諸事項」の4項目を削除することを検討している。
  • 原案について御意見をいただきたい。
  • 「特別の教科 道徳」の記録は残さないということだが、「総合所見」を無くして、「総合的な学習の時間の記録」を残した意図は何か。 

(事)「総合的な学習の時間の記録」は、学習の評価ということで残している。探究的な学習の成果を残したいと考えている。

  • 受検生がどのようなことを頑張ってきたのかを評価する上で、「総合的な学習の時間の記録」では、判断できないのではないかと考える。
  • 基本的には事務局案に賛成。志願理由書があれば、小学校で学んできた内容について補完できる。
  • 不登校の児童の心理的負担等とならないように、「出欠の記録」の欄を削除することについては特に問題はないと考えるが、指導要録にある「特別の教科 道徳」の記録を記載する欄がないことには、違和感がある。報告書に、「特別の教科 道徳」の記録を記載する欄がないことについて協議されたのか。また、志願理由書についても、心配が残る。志願理由書は保護者の責任において記入するものであり、小学校長が見ることはないので、内容については、面接検査にて確認することになると思うが、大人とのコミュニケーションが得意な児童が有利になってしまうのではないか心配である。 また、報告書からその子の頑張りをアピールする欄が減ったことは、残念である。

(事)いただいた意見をもとに、削除する項目について改めて検討したい。

  • 高校入試における調査書には、「特別活動の記録」の欄は残っているが、県立中学校の入学者決定における報告書からは削るのか。

(事)高校入試における、「特別活動の記録」は、学級活動、生徒会活動及び学校行事における具体的な役職名を記入できる欄として残っている。中学校の指導要録では、「〇」をつける書式なので、具体的には見えてこない。報告書から削除してもよいのではないかと考えている。

  • 「総合所見」は、残してもよいのではないか。

(事)再度検討していきたい。

  • 志願理由書の書式を小学生でも書きやすいものにした方がよいのではないか。

配付資料

お問い合わせ

所属課室:教育振興部学習指導課学力向上推進室

電話番号:0120-23-1008

ファックス番号:043-221-6580

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