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更新日:令和6(2024)年3月15日
ページ番号:647860
発表日:令和6年3月15日
教育振興部文化財課
これにより、千葉県内の重要文化財(古文書)の件数は6件、重要文化財(考古資料)の件数は4件となります。
また、千葉県内における重要文化財(古文書)の新規指定は、昭和60年以来、39年ぶり、重要文化財(考古資料)の新規指定は、平成15年以来、21年ぶりとなります。
【重要文化財とは】
建造物、絵画、彫刻、工芸品、書跡、典籍、古文書などで歴史上又は芸術上価値の高いものや、考古資料及びその他の学術上価値の高い歴史資料を有形文化財と呼びます。このうち、重要なものを「重要文化財」として国が指定し、重点的に保護しています。
(文化庁「未来に伝えよう文化財~文化財行政のあらまし~」より)
17巻、106冊、4幅、689通、5鋪、6綴、3枚
中山法華経寺文書は、日蓮の弟子富木常忍(法号日常、1216~99)が開創した中山法華経寺に伝来した文書であり、中世文書と近世文書からなる。
中世文書は、歴代の貫首が寺内の規則を記した置文や寺領に対する寄進状、安堵状、朱印状など中山法華経寺の運営や寺領に関わる文書が中心である。
近世文書は、寺院の歴史をまとめた要録や法事の費用をまとめた帳簿、奥女中の参詣に関する書状など多様な文書がある。
本文書は、日蓮宗や武家勢力の伸張を研究するための基礎史料として学術的価値が高く、我が国の寺院史や東国武家史などを研究する上で、大変重要である。
足利晴氏安堵状(画像提供:文化庁)
殿塚古墳・姫塚古墳は、下総台地の東部、横芝光町に所在する芝山古墳群を構成する前方後円墳で、その築造は6世紀後半と考えられる。昭和31年に学術調査が行われ、多数の形象埴輪が出土した。特に姫塚古墳では、墳丘北側から各種の人物埴輪・動物埴輪が列をなして出土し、埴輪を用いた祭祀の有り様をよく表している。出土した埴輪は美豆良を結い、顎髭をたくわえ、山高帽を被った大形の男子、馬とそれを引く馬子、正装した巫女など多彩であり、大形かつ精巧で造形に優れた個体が多い。特に男子像はその風貌が独特で、この地域における埴輪の特徴をよく示している。
これらは、東日本を代表する造形の優れた埴輪群であり、関東地方における古墳時代後期の埴輪祭祀の盛行を伝える一括として、高い学術的価値を有する。
千葉県殿塚古墳・姫塚古墳出土埴輪 (画像提供:芝山町)
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