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更新日:令和7(2025)年4月22日

ページ番号:753349

千葉県教育委員会埋蔵文化財調査報告第56集

書誌情報

2025『流山運動公園周辺地区埋蔵文化財調査報告書10 ―流山市後平井中通遺跡(36)から(38)―』千葉県教育委員会埋蔵文化財調査報告第56集

発行:令和7年3月18日

流山市後平井中通遺跡(ながれやましうしろひらいなかどおりいせき)

概要

後平井中通遺跡は、流山市南部の台地上に所在する遺跡です。調査により、奈良時代の竪穴住居跡のほか、中・近世の地下式坑、井戸、土坑、溝状遺構などが検出されました。奈良時代の住居跡からは、外面に同心円状の当て具痕跡を施す特殊な須恵器甕(写真1)が出土しました。類例は茨城県や千葉県北部などで見られ、茨城県の新治窯で製作されたものと考えられます。また、中・近世の遺構から鉄器生産(鋳造)に関わる鋳型(写真2)や溶解炉(写真3・4)、羽口といった遺物が多量に出土しました。調査では鋳造関係の遺構は検出されませんでしたが、遺跡周辺で鋳物鍛冶が行われていたことが想定されます。

(36)SI001出土の外面同心円文の須恵器甕 

写真1 (36)SI001出土の外面同心円文の須恵器甕

(38)SK002出土の鋳型

写真2 (38)SK002出土の鋳型

(38)SX001出土の溶解炉上面

写真3 (38)SX001出土の溶解炉上面

(38)SX001溶解炉側面

写真4 (38)SX001溶解炉側面

 

 

 

参考文献・画像出典

写真1から4 報告書掲載写真

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課発掘調査班

電話番号:043-223-4129

ファックス番号:043-221-8126

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