ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 香取エリアの市町 > 多古町の県指定および国登録文化財 > 木内家住宅主屋ほか
更新日:令和2(2020)年8月20日
ページ番号:315095
(きうちけじゅうたくしゅおくほか)
国登録有形文化財(建造物)
主屋・旧蔵・旧店舗、3棟
平成11年10月14日
多古町多古2613(個人)
町の中心部に位置し、かつては米穀商を営んでいた。敷地内の建物は、道路に面した旧店舗、その背後に接する蔵を構えた町屋建築で、主屋はさらに蔵の奥に建っている。いずれも昭和4(1929)~6年(1931)に建築された。
主屋は、桟瓦葺寄棟造、石造2階建の住宅で、外壁は大谷石積で構成。さらに1階と2階の境、軒下の周り、開口部などには稲田石(茨城県笠間近辺で切り出される花崗岩)が組まれ、外観に変化をもたせている。また、外開きガラスの洋風デザインを取り入れるなど、建築当時の意匠の流行をよく示している。
旧蔵は、銅板葺切妻造の建物で、主屋と同じく大谷石積の石造2階建で、開口部と窓枠には稲田石を組んでいる。近代の商家建築を構成するうえで、欠かせない倉庫の建築として貴重な存在である。
通りに面して建つ旧店舗は、銅板葺切妻造平入の石造2階建で、通り側には下屋庇を設け、伝統的な商家の構えらしく、口部を多くとっている。1階は米俵を火災などから守るため、大谷石積の堅固な造りとなっているが、2階は和風の木造で構成されている。伝統と流行を折衷した意匠となっており、この地域の近代商家建築の指標となる存在である。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください