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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:314744
(やさかじんじゃのしぜんりん)
県指定天然記念物
昭和53年2月28日
勝浦市鵜原793-1(鵜原区)
八坂神社の自然林は、この神社の裏山に発達した社叢で、山の鞍部を境にして東側と西側で林の様相が異なる。高木も多く、高さが30m程度の樹木が枝を広げている。
山の東側では、中腹以下にスダジイが多く、それ以外ではタブノキが多く見られるのに対し、西側では樹高の低いヤブニッケイを優占種とし、アカメガシワとトベラが混ざっている。これらの林は基本的にはタブノキとスダジイの林と言える。タブノキ林の要素として、シロダモ、ヤツデ、オオバグミ、ホソバカナワラビが見られ、スダジイ林の要素としてモチノキ、ヒサカキが、共通要素としてヤブツバキ、ヤブニッケイ、アオキなどが見られる。
林の構造は、高木層、亜高木層、低木層、林床に分かれ、森林構造がよく観察できる。全体に発達した暖帯性海岸林の植生をよく保っているもので、面積は小さいながら本県を代表する極相林として貴重なものである。
なお、山の中腹から上には、紀伊半島以南に生育する暖帯植物のノシランが群生している。
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