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更新日:令和2(2020)年4月18日
ページ番号:315058
(しょうげんのおにばすはっせいち)
県指定天然記念物
昭和52年3月8日
印西市将監(個人)
オニバスは直径が30cmから200cmの大きな葉を水面に浮かべるスイレン科一年生の水草で、毎年4~5月に発芽し、6~7月に葉を水面に浮かべはじめ、8月下旬から9月末に開花する。10月になると浮葉は枯れ、11月には水面上から消えてしまう。花はピンク色から紫色で可憐だが、この花はほとんどが不稔で、熟す種子はごく少ないとされている。種を付ける花は、閉鎖花とよばれ、開花する以前に水中で自家受粉をすませ結実する。葉の表面をはじめ、全体に鋭く堅いトゲがあり、葉は葉脈の分岐点からトゲが出ている。
オニバスのなかまは数百万年前の第三紀鮮新世にヨーロッパ・アジアに広く分布していたが、そのほとんどは氷河期に絶滅したと考えらている。オニバスは、日本を含んだ東アジアの一角にただ1種生き残ったのもので、長い歴史を生き延びてきた貴重な遺存植物である。かつては利根川のはん濫でできた池沼や堀等に広く分布していたが、現在ほとんど生息はなく、絶滅の危機にひんしている。
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