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更新日:令和2(2020)年10月1日
ページ番号:314957
(かみいわはしかいそう)
県指定天然記念物
昭和50年3月28日
印旛郡酒々井町酒々井(個人)
下総台地というと、標高30m前後の平坦な台地で、富士・箱根の火山灰からなる関東ローム層が特徴的だが、現在の千葉県の北半分の地域は約40万年前から8万年前までは、古東京湾と呼ばれる内湾の海だった。この海は現在の東京湾のように浦賀水道に開くのではなく、鹿島灘の方へ開いており、関東ローム層の下には、この時にできた下総層群と呼ばれる砂の層が厚く堆積している。そして、そのなかには、貝化石が見られる場所がある。
上岩橋貝層は、下総層群上岩橋層に含まれる化石層で、下総台地に広く分布しており、浅海成~淡水成の地層で、寒流系の貝類を主体として、120種以上の貝化石が確認されている。この貝層は、酒々井町上岩橋を模式地とした地質学上著名な地層であり、上位の木下層とともに、古くから研究対象となっている。
指定地は京成電鉄大佐倉駅から東へ1.5kmほどの農道わきにある高さ約6mの露頭である。この露頭は、大規模なものでなく、化石層の露出面積も比較的狭いが、上岩橋貝層の典型的な露出地として貴重である。
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