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更新日:令和5(2023)年8月21日
ページ番号:315333
(さかとじんじゃのもり)
県指定天然記念物
昭和50年3月28日
袖ケ浦市坂戸市場1441-1ほか(坂戸神社)
坂戸神社は、小櫃川の河口に広がる沖積平野にある標高約40mの台地の上に鎮座している。坂戸神社の森は、この神社の社叢林として保存されてきた。
この森は地形的に台地とその下に広がる砂丘からなり、植生にも大きな違いをみることができる。
台地の部分はスダジイを主体とした良好な常緑広葉樹林となっていて、北側の斜面下部にタブノキ林も見られる。スダジイ林の高木層にはスダジイ、亜高木層にはイヌビワ、ヤブニッケイ、マテバシイ、低木層にはイヌビワ、アオキが優占している。草木層はテイカカズラ、ベニシダが優占し、マンリョウやヤブコウジも多く見られる。林のなかには、台風などにより倒れた樹木があり、陽が差し込んで明るくなった林床からは、新しい個体が成長している。
台地下に広がる砂丘ではスダジイも生育しているが、ムクノキやコナラなどの落葉広葉樹のほうが目立つ。落葉樹林の中にはスダジイの古い株があり、かつてはスダジイが優占していた形跡がある。
この森は京葉地帯工業地帯の都市部に残された自然林である。約60,000平方メートルの指定範囲の中に、倒木から始まる林の再生過程や、地質に応じた植生の違いなどが観察できる学術的に重要な森林である。
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