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更新日:令和6(2024)年3月15日
ページ番号:315379
(ふっつすかいひんしょくぶつぐんらくち)
県指定天然記念物
昭和29年12月21日
富津市富津2342-1ほか(国・千葉県)
富津州は東京湾を南北に二分するように突き出した半島状の砂州である。この地は古くから軍事上の要地で、松平定信は文化7年(1810)に江戸防御のための砲台を築いた。明治時代以降は首都防衛の要塞地帯として、昭和20年(1945)まで一般人の立入りが禁じられ、そのため、自然のままの植物群落がよく保存されてきた。
戦後は県立公園や保安林に指定され、レジャー施設なども整備され、かつての荒涼とした砂丘の面影はない。
東京湾に細長く突き出しており、砂洲の南側には九十九里浜などに見られるコウボウムギ、ケカモノハシなどの塩生植物群落が多く、北岸にはホソバノハマアカザ、オカヒジキなどの内湾性野生植物がみられる。北岸にはかつて、スナビキソウも生育していたが現在では確認されない。洲の中央部の地下水位は高く、排水路が掘られており、ホトモトススキなどの湿地植物がの生育地となっている。
近年、富津州先端の浸食が進み、先端から沖に浮かぶ第一海堡までの間の砂州が大きく北側にうねったようになり、地形も大きく変わりはじめている。
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