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更新日:令和3(2021)年6月10日
ページ番号:314715
(ちょうふくじのまき)
県指定天然記念物
昭和10年12月24日
いすみ市下布施757(長福寺)
長福寺は、山号を「硯山」といい、源頼朝が名付けたと伝えられている。源頼朝が石橋山の戦いに敗れ、安房国に逃れたのち、この地で勢力を養いたが、上総布施城主平廣常だけが従わなかったために、布施城を攻め落とした。敗兵を追って長福寺まで来たのに兵が見あたらなかったことから戦勝を喜び、長福寺に寺領を寄進し、山号を授けようと墨をすりだしたところ1頭の駿馬を見つけ「磨墨」と名付けて愛馬とした。そのとき、筆を本堂の前の槙の木に一時置いたことから「筆掛の槙」と呼ばれるようになったという伝説である。
イヌマキは関東地方南部以西に見られる常緑の高木で、オスとメスの株がある樹木である。メスの木には赤い果托と白緑色の実が付き、果托は食べることができる。オスの木には黄色い穂のような花がつく。このイヌマキはメスで、樹高は約12m、根回り5.5m、幹回り5.0mにもなり、成長の遅いイヌマキとしては大木である。
イヌマキが自生する地域は、充分な降水量があって温暖な気候であることを示しており、イヌマキは千葉県の木にもなっている。
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