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更新日:令和5(2023)年4月6日
ページ番号:315474
(あわこくぶんじあと)
県指定史跡
平成4年2月28日
館山市国分952-2ほか(国分寺)
館山駅の東方約2.5kmの所に、真言宗智山派「国分寺」がある。この寺院を中心とする一帯が安房国分寺跡とされる場所である。寺の入口を道路が南北に横切っており、館山平野で確認されている奈良時代条里制遺構の方位と一致しているので、かつて条里の中に組み込まれていたことが分かる。「国分寺」の境内に入り、薬師堂への参道を進むと、北側と北東側に2か所の土盛りがある。北側の土盛り部分は、昭和51~53年(1976~78)に館山市教育委員会が発掘調査が行われ、金堂跡と推定される東西22m・南北15mの基壇が認められた。
発掘調査に伴って、素縁七葉素弁蓮華文(そえんななようそべんれんげもん)の鐙瓦(あぶみがわら)などのほか、全国でも珍しい獣脚の形をした三彩陶器が出土している。
安房国は、養老2年(718)に設置されたが、天平13年(741)に上総国へ合併され、天平宝字元年(757)に再び分立された国のため、上総・下総国より遅れて国分寺・国分尼寺が建立されたと考えられ、調査により出土した遺物の年代から、安房国分寺は奈良時代後半に成立したと考えられる。
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