ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 山武エリアの市町 > 山武市の国・県指定および国登録文化財 > 山室姫塚古墳
更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315203
(やまむろひめづかこふん)
県指定史跡
平成4年2月28日
山武市松尾町山室914-2(高野神社)
山室姫塚古墳は、九十九里浜で太平洋に注ぎ込む木戸川の中流域右岸台地上に所在する古墳である。全17基の円墳によって構成されている大塚古墳群に属しているが、山室姫塚古墳はこの中で最大の古墳で、墳丘直径は64m~66m、墳丘の高さは9mで、周溝は幅5m~9m、深さは0.8m~1.2mである。周溝の外側には幅1m~2mの周堤帯が巡らされており、周堤帯を含めた外径は85mである。墳丘の南西側中位から墳頂部にかけて盗掘の跡と思われるくぼみが確認される。
発掘調査が行われていないために確実ではないが、現状で埴輪の樹立が確認できないこと、大型円墳であること、盗掘痕跡の位置と状況から見て埋葬施設は横穴式石室である可能性が高いこと、などを考え合わせると、7世紀初頭に築造されたものではないかと考えられる。
古墳が築かれている地点は、同じ木戸川流域の上流に位置する横芝光町芝山古墳群(中台古墳群)からは2kmほどしか離れていない。芝山古墳群の中には最終末期前方後円墳に続く終末期方墳・円墳が発見されていないが、山室姫塚古墳は地理的に近いことから、芝山古墳群の被葬者との関連性も考えられる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください