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更新日:令和5(2023)年12月19日

ページ番号:314676

御前鬼塚古墳

(ごぜんきづかこふん)

御前鬼塚古墳

種別

県指定史跡

指定日

昭和50年3月28日

所在地(所有者)

旭市鏑木(個人)

概要

御前鬼塚古墳は、旧椿海(つばきのうみ)を望む平均標高45m程度の台地上に築かれている古墳である。周辺には、南側には椿海から伸びる小さな谷が、北側には栗山川へと伸びる小さな谷が入り込む複雑な地形が観察できる。

御前鬼塚古墳は、鏑木(かぶらぎ)古墳群とよばれる古墳群の中の代表的古墳で、周辺には全長58mの瀧台(たきだい)古墳の他に、鏑木大塚古墳、法王塚古墳などの前方後円墳も所在する。御前鬼塚古墳の墳丘の現状は、全長80m、後円部径40m、前方部幅35mであるが、墳丘裾部の削られた部分を補って復元すると、本来の墳丘は全長82m、後円部径44m、前方部幅44mほどの規模であったと考えられる。

現在は周溝の状況が明瞭ではないが、かつて撮影された航空写真を見ると、墳丘の周辺には長方形の周溝が巡らされていたことがわかる。長方形の周溝を巡らせる前方後円墳としては、千葉県内では横芝光町芝山古墳群(中台古墳群)の殿塚古墳及び姫塚古墳、千葉市緑区人形塚古墳などの古墳時代後期のものが知られている。御前鬼塚古墳は、墳丘及び周辺において埴輪片は見られず、埴輪を墳丘に樹立することが行われなくなった後の、前方後円墳としては最終末の古墳である可能性が高いと考えられる。

現状では、埋葬施設の形態や位置などについてはわかっていないが、墳丘の遺存状況が全体的に良好なことに加えて、海匝地域における最大の前方後円墳であり、この地域を代表する重要な古墳ということができる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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