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更新日:令和5(2023)年3月2日
ページ番号:314836
(ふたごづかこふん)
県指定史跡
昭和43年4月9日
市原市姉崎1762
前方後円墳は、山が二つ並んだ形の丘や小山にみえることから二子塚(双子塚)とよばれることが多く、全国には二子塚(双子塚)と呼ばれる前方後円墳が数多く存在している。この二子塚古墳は姉崎古墳群の一つで、標高約5mの砂堤上に立地しており、全長114m、後円部径62mをである。墳丘は3段築成で、中段・下段に円筒埴輪列が巡っていた。
昭和20年(1945)に松根採取の際、偶然遺物が出土したことを契機に、昭和22年(1947)に国学院大学によって発掘調査が行われた。その結果、後円部からは、鏡・玉類、直刀・鉄鉾・甲冑などの破片、立花などの滑石製品が、前方部からは、直刀・長型耳飾り・勾玉が出土している。また、昭和20年(1945)の出土遺物には、石枕・鉄鉾・鉄鏃・甲の破片・轡(馬具)がある。石枕は、黒色を呈した滑石製で、全体に極めて丁寧に研磨されていて、県内出土の石枕中最も精巧なつくりのものである。側面には3段にわたって直弧文(日本の古墳時代だけにみられる独特の文様)が施され、まわりには立花が立ち並べられるものである。
古墳の規模や副葬品の内容からみて、二子塚古墳は養老川流域の古墳時代中期前半(5世紀前葉)を代表する古墳である。
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