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更新日:令和2(2020)年8月20日
ページ番号:314826
(ふじさきほりごめかいづか)
県指定史跡
昭和42年3月7日
習志野市藤崎1丁目
藤崎堀込貝塚は、京成津田沼駅から北東に約1kmの台地上に所在している。現在の東京湾からは、直線距離にして約1.5km離れた幅300mほどの標高約21mの台地上の一角に位置する。貝塚は南北80.5m、東西60mの規模で、西側に開口部をもつ馬蹄形貝塚である。
この貝塚は、今までに3回の発掘調査が実施されている。1回目は昭和40年(1965)に、千葉大学地理学教室により地質学的な研究を目的として実施された。2回目は昭和41年(1966)に立正大学考古学研究室により地形測量とボーリング調査が行われ、この結果、馬蹄形貝塚であることが判明した。3回目は昭和51年(1976)に、貝塚の様相を知るために習志野市教育委員会により本格的な発掘調査が実施された。この調査の結果、貝塚は約4,000年前の縄文時代後期初頭から小規模な形成が始まり、後期前半から後期中葉にかけて約500年間にわたり大規模に形成されたことがわかった。また、貝塚の周辺からは縄文時代中期の遺物も出土していることから、中期から人々がこの遺跡で生活を営み始めたことも推定される。出土遺物としては、多量の縄文時代後期の土器や石器のほかに、貝層内から多量の動物の骨が出土している。貝層はイボキサゴが主体となり、他にオキアサリが見られる。魚骨は、マイワシ・イシダイ・マアジ・サバ・コイなど、獣骨では、ニホンジカ、カエル・鳥類などが見られる。
この貝塚は、東京湾東岸に見られる典型的な馬蹄形貝塚の一つであるとともに、都市部にこのような貝塚が残っている点で大変貴重である。
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