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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:315395
(たごだいいせき)
県指定史跡
昭和29年3月31日
安房郡鋸南町下佐久間1536ほか(鋸南町)
田子台遺跡は、房総半島南西部の東京湾口に位置し、東西に連なる丘陵部の西端である標高約70mの台地上に立地し、台地の北の低地部に佐久間川が流れ、南には岩井川が流れている。発掘調査は、昭和27年(1952)年、当時の勝山町が主催して行われ、千葉県教育委員会が後援し、早稲田大学が発掘調査を実施した。その結果、弥生時代後期の住居跡を2軒検出している。第1号住居跡は、隅丸長方形で、4本の柱の跡が検出されている。住居の長軸方向は北西に取り、炉は住居内の北寄りに作られている。第2号住居跡は、楕円形で、西側に円形の張出し施設をもっている。出土遺物は、弥生時代後期の土器(甕・台付甕・壺・高坏・鉢)、石皿、石斧、紡錘車型軽石製品、ガラス製小玉、板状青銅製品、椎の実のほか、籾の痕跡をもつ土器片もある。
田子台遺跡は、昭和27年(1952)に調査が行われたが、当時調査例の少ないなか、弥生時代後期の貴重な資料として注目された。現在でも南房総の基準資料として欠くことのできないものであり、昭和29年(1954)、県指定史跡となった。調査の翌年に第2号住居跡が復元されたが、平成19年(2007)に落雷で焼失したため、現在は住居跡の柱などを平面表示により展示している。
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