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更新日:令和2(2020)年4月18日
ページ番号:315461
(あわやわたんまち)
県指定無形民俗文化財
平成16年3月30日
館山市・南房総市(鶴谷八幡宮ほか)
毎年9月14日から16日にかけて行われる安房地方の祭礼行事。安房国司祭とも呼ばれる。
初日はヨイマチ(宵祭り)といって、まず南房総市府中の元八幡神社でお水取りの儀式があり、その後に館山市八幡の鶴谷八幡宮を目指して周辺10社の御輿が集結するという、盛大な寄合祭りが展開される。
2日目は各社御輿の御祈祷や鶴谷八幡宮の大漁祈願祭があり、境内の安房神社遙拝所で神幸祭が行われてから、山車の参集がある。また、これと同時に大家酒の儀といって、南三社と呼ばれる安房神社・洲宮神社・下立松原神社の神主らが鶴谷八幡宮から酒を振る舞われるという神事があり、夕方からは各御輿の還御がはじまる。このときは鶴谷八幡宮の御輿も神社を出て、お浜入りと称して海岸に向かう。大正時代中期までは出祭各社とも参加し、海の中に神輿を入れることもあったという。
最終日の3日目はスギマチ(過ぎ祭り)といって、御輿の御神体を社殿に戻す神事が行われる。
鶴谷八幡宮は、平安時代中期に安房国総社として旧東国府村(現南房総市府中)に創建され、鎌倉時代に八幡宮として現在地に移されたと伝えられる。「やわたんまち」の由来は不詳だが、大永5年(1525)の『鶴谷八幡宮社記』によれば、16世紀の段階では少なくとも8社の神輿が参集して、祭りが行われていたことが知られ、その後、明治時代初期に高皇産霊神社が加わり、昭和4年(1929)には子安神社が加わって、現在のように出祭神社が10社となり、今日に及んでいる。また、北条地区の山車・屋台計5基が加わったのは、明治時代後期と考えられている。
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