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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:315252
(しこだのししまい)
県指定無形民俗文化財
昭和50年12月12日
柏市篠籠田(西光院)
以前は地区内の神社や地主の家の屋敷で舞うこともあったが、現在は毎年8月16日の西光院施餓鬼の日に、境内で祖先の霊の供養と五穀豊穣・家内安全を祈願して演じられる。また、雨乞いの舞ともいわれ、今も「獅子舞の後には必ず雨が降る」といわれている。
雄獅子・雌獅子・中獅子・もどき(ひょっとこ2、狐1、猿3)・花笠4・金棒つき2・笛7~10から構成される。
まず猿・狐・ひょっとこによる「猿舞」で始まり、獅子が「塩まき」をする。次に3匹が一緒に舞い、のち各1匹ずつの舞になる。最後のクライマックスには「精進返し」として、4人の「花笠」の間を三匹の獅子が舞い、またそれに合わせて「念仏」と称される七五調の文句を唱える。なお、念仏は、舞われる場所に応じて内容が異なっており、西光院では「大寺の香の煙は細けれど天にかえりて黒雲となる」という歌詞を詠じる。
神社で舞う場合は「白鷺は風にもまれて森をたち又たち返り手森を訪ぬる」と歌い、地主宅では、「これ様の…」で始まるいわゆる「ほめ言葉」に代わる。
こうした平常の舞のほか、特殊な舞として「うずめ」「笛がかり」「橋がかり」「雨いのり」などがある。なかでも「雨いのり」は旱魃の際に舞う特別な舞とされている。
この獅子舞は、元禄(1688~1704)頃から始まったといわれている。本来雨乞いを目的としていたものが盆行事と結びつき、仏事化して華やかになっており、三匹獅子舞としては特色のあるものである。
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