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更新日:令和6(2024)年7月8日
ページ番号:315351
(かのうざんのさんちょこぶし)
県指定無形民俗文化財
昭和38年5月4日
君津市鹿野山
かつて鹿野山周辺の地域では、お盆休みになると、女の子が各家々の軒に置かれた縁台の上で、あやとり棒を使った遊びに興じる風習があった。長さ20cm、直径4cmほどの竹筒に小石を入れたあやとり棒を両手に持ち、2人1組になって向かいあい、歌に合わせて棒を打ち合わせ、拍子をとりながら互いに棒を交換しあう。しかし、現在子供の遊びとして行われることはほとんどなくなり、わずかに保存会によって伝承されている。
心願ネーエッサモナンデモセー心願かけるなら
鹿野山におかけオサンチョウエー
という歌詞から「さんちょこ節」と呼ばれるが、別名「なんでもせぇ」「さんちょえ」、または「あやとり唄」などともいう。「心願」「薬師如来」「九十九谷」「鳥居崎」「春夏」「秋冬」「滝」「烏」「富士山」の九番があり、鹿野山の四季を歌いこんでいる。
さんちょこ節は娘たちが行う素朴で可憐なあそび歌である。当地を訪れた俳人、高浜虚子は、その様子を
“おどりなきさんちょこ節はあわれなり”
と詠んでいる。
かつては各地域ごとにあった手遊び歌が、このように保存伝承されている点で貴重な例といえる。
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