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更新日:令和3(2021)年6月10日

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鹿野山のさんちょこ節

(かのうざんのさんちょこぶし)

鹿野山のさんちょこ節

種別

県指定無形民俗文化財

指定日

昭和38年5月4日

伝承地

君津市鹿野山

概要

 かつて鹿野山周辺の地域では、お盆休みになると、女の子が各家々の軒に置かれた縁台の上で、あやとり棒を使った遊びに興じる風習があった。長さ20cm、直径4cmほどの竹筒に小石を入れたあやとり棒を両手に持ち、2人1組になって向かいあい、歌に合わせて棒を打ち合わせ、拍子をとりながら互いに棒を交換しあう。しかし、現在子供の遊びとして行われることはほとんどなくなり、わずかに保存会によって伝承されている。

心願ネーエッサモナンデモセー心願かけるなら

鹿野山におかけオサンチョウエー

という歌詞から「さんちょこ節」と呼ばれるが、別名「なんでもせぇ」「さんちょえ」、または「あやとり唄」などともいう。「心願」「薬師如来」「九十九谷」「鳥居崎」「春夏」「秋冬」「滝」「烏」「富士山」の九番があり、鹿野山の四季を歌いこんでいる。

 さんちょこ節は娘たちが行う素朴で可憐なあそび歌である。当地を訪れた俳人、高浜虚子は、その様子を

“おどりなきさんちょこ節はあわれなり”

と詠んでいる。

 かつては各地域ごとにあった手遊び歌が、このように保存伝承されている点で貴重な例といえる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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