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更新日:令和6(2024)年1月30日
ページ番号:315404
(かものはなおどり)
県指定無形民俗文化財
昭和38年5月4日
南房総市加茂(賀茂神社)
毎年8月の「八朔祭り」と称する賀茂神社祭礼で演じられる。加茂の花踊は、「八乙女の舞」などとも呼ばれ、「加茂の三番叟」に引き続いて上演される。その名のとおり、8人の少女が白衣緋袴の巫女の姿で舞台に登場する。
舞には、紅白の紙花が付いた竹をもって踊る「花踊」、紅白の紙花を盛った籠をもって踊る「手籠踊」、手拭いをもって踊る「手拭踊」、何ももたないで踊る「手踊」、毛槍をもって踊る「奴踊」の計5曲があって、この順に行われる。1列に並んで、演じられるが、最後は輪になって祝福の詞が歌われる。そして、それぞれの踊りには、恋愛にまつわる歌があり、たいへん情趣豊かなものとなっている。囃子方には、締太鼓とツケ(拍子木)が使われる。
加茂の花踊が少女たちによって奉納されるようになったのは、江戸時代初期頃からとされており、古くは各人各様の晴れ着で踊ったといわれている。さまざまな採り物を手にとって踊る芸風は、室町時代の小唄踊りの芸態をも残していると考えられている。どの踊りにも近世初中期流行のはやり歌を織り込んだ美しい歌謡が組み歌として付き、振りも近世初期の歌舞伎踊り風なものから、江戸の洗練された座敷踊りの移入と思われるものまで取り込まれていて、きわめて可憐で美しい組み踊りに仕上がっている。
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