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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315228
(こうさいじのきらいごうめん)
県指定有形民俗文化財
平成14年3月29日
山武郡横芝光町虫生483(広済寺)
国の無形民俗文化財である「鬼来迎」上演の際に用いられた面(13面)である。現在は新しい面を使用しているため、指定の面はいずれも今は使われていない。
13面のうち、鬼婆(奪衣婆)・黒鬼・赤鬼の3面は、能面風というよりも伎楽面・行道面風で、鬼来迎が初めて演じられた当初に作られたものと伝えられている。この3面の制作年代については、室町時代までは遡ると推察されるが、正確には不明。伝承によれば、鎌倉時代のもので運慶・湛慶の作であるとも伝えられている。
一方、残りの10面はこれより後に制作されたもので、いわば二代目にあたる。その内訳は、塩ふり(舞台浄め)4面・倶生神1面・閣間大王1面・鬼婆(奪衣婆)1面・赤鬼1面・黒鬼1面・観音菩薩1面である。この10面については、おおむね江戸時代のものと推測されるが、やはり確定はできない。制作年代は不明であるものの、古面・新面ともに優品で、鬼来迎の歴史を刻む資料として貴重である。
ちなみに、現在使用しているのは、3代目にあたる面で、昭和50年代初頭に2代目の面のうち8面(塩ふり4面のうち2面を除く)を模刻し、また地蔵面1面を新たに制作して加えた計9面である。
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