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更新日:令和2(2020)年10月7日
ページ番号:315235
(しょうせんじのけつぼんきょうしんこうしりょう)
県指定有形民俗文化財
平成10年3月20日
我孫子市湖北台9-12-36(正泉寺)
かつては、女性のお産や月経を「穢れ」の一種とみなす考え方があった。また、中国仏教の影響を受け、女性は死後成仏できず、血の池(血盆)地獄に堕ちると信じる人々もいた。「血盆経」とは、女人を血の池地獄から救済することを説いたお経であり、その信仰は中世から広く広まった。
正泉寺は鎌倉時代の弘長3年(1263)、執権北条時頼の娘の桐姫(法性尼)が開山したと伝えられている。『血盆経縁起』によると、室町時代に法性尼の霊のお告げにより、手賀沼から噴水と共に血盆経が出現したとされている。「日本最初女人成仏血盆経出現第一道場」として知られ、公家や武家から一般の庶民まであらゆる階層の女性の信仰を集めた。江戸時代の寄進者名簿によれば、信者は東海から近畿にまで及んでいた。
正泉寺には血盆経2巻のほか、血盆経出現の様子や女人救済の様子を描いた江戸時代の絵画3幅、その他関連の典籍、血盆経や略縁起の版木などが所蔵されている。これらは正泉寺を中心とした広範囲な女人信仰の実態を示す貴重な資料である。
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