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更新日:令和4(2022)年1月4日
ページ番号:315305
(とうきょうわんのりせいさんようぐ)
県指定有形民俗文化財
昭和54年3月2日
木更津市太田2-16-2(木更津市郷土博物館金のすず)
千葉県の東京湾岸で生産される「上総海苔」は全国的に有名であるが、初めて養殖が行われたのは文政5年(1822)のことである。近江屋甚兵衛が小糸川河口の人見村(現君津市)で試み、成功した。その後、明治18年(1885)に大堀村(現富津市)の平野の武次郎がヒビ移植法を完成して生産地域も広がった。富津市以北の浅海を利用して行われ、冬の仕事として漁業の中で大きな位置を占めていたが、近年は埋立によって漁場が失われ生産は減少している。また、生産用具の機械化によって、古い用具はほとんど姿を消してしまった。
本資料は、県立上総博物館(現木更津市郷土博物館金のすず)、県立天羽高等学校、県立安房博物館(現館山市立博物館分館)がそれぞれ木更津、富津、浦安周辺から収集した、機械化以前ののり生産用具853点からなっている。
各地域の養殖、採取、加工といった一連の工程を示す用具が系統的に整理されており、生産技術の変遷を示すものとして貴重である。特にのりの加工は、刃物で細かく刻み、これを真水に放してから簀の型枠の中に流し、乾燥して裁断する、といった手順をふむ。それぞれの道具は時代による細かな改良が加えられており、工夫のあとがしのばれる。
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