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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315101
(のうそんせいかつようぐ)
県指定有形民俗文化財
昭和41年12月2日
平成31年3月5日(変更)
香取郡多古町多古3236(千葉県)・千葉県立多古高等学校保管
ほんの数十年前まで日本人の生活の基盤は農業であった。農村では、はるか昔から工夫を重ねてきた農業技術や伝統的な生活が受け継がれていたのである。高度成長期以降、近代化が進み、こうした農村の伝統的な生活様式も急速に姿を変えていった。生活用具はそのままでは次々と姿を消していく。しかし、こうした道具類を意識的に残していくことで、かつて人々がどのような生活を営んでいたのか後世に伝えることができ、また各地の道具を比較することで、生活技術の系譜をもたどることができるのである。
県立多古高等学校の前身は明治40年(1907)創立の多古農学校である。生徒や父兄にも農家が多かったという。多古高校では昭和30年代後半頃から急速に失われ始めた農村生活用具を次の世代に残そうと、意欲的に収集を始めた。約180点の農具や生活用具を集め、これをベースとした資料群が一括して県の有形民俗文化財として指定された。衣食住に係る生活用品、農具や紡織具など生産生業に係る資料、また運搬、交易や信仰関係の道具など、各分野の資料がバランスよく集められ、整理されている。この地域の農村の生活を系統的に理解することができる貴重な資料群である。
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