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更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315410
(とよたのにんぎょうしばいくびおよびいしょう)
県指定有形民俗文化財
昭和29年12月21日
南房総市谷頭(谷頭区)
豊田の人形芝居は、江戸時代末期に当地へ伝わったといわれ、農閑稼ぎの一つとして行われていたものである。人形浄瑠璃の1種だが、近在近郷で祭りなどがあると、30人ほどで人形や道具・衣装などを背負い、興行に出向いて行って、仮設舞台を立てたり、農家の座敷などを借りて上演していた。
あやつり方は3人遣いで、芝居の主役には、裃を着た座頭が中心となり、他の者は黒頭巾で顔を隠してあやつるといった形態で、三味線・義太夫による弾き語りの浄瑠璃に合わせ、演じていた。演目としては、「三国太平記」「阿波鳴門」「太功記十段目」などであったといわれている。
人形浄瑠璃は、古来の傀儡子の芸と浄瑠璃の音曲と三味線が結びついた芸能だが、民衆の支持を得て広く地方に伝わり、地狂言として定着した。豊田の人形芝居は、明治時代初期が最盛期だったが、やがて時代の流れとともに衰微し、大正10年(1921)の館山市相浜の興行を最後に途絶え、今日では、人形の首と衣装だけを残している。
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