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更新日:令和2(2020)年9月9日
ページ番号:314948
(くさかりいせきぐんしゅつどしょうどうたく)
県指定有形文化財(考古資料)
平成26年3月4日
四街道市鹿渡809-2(千葉県)
市原市草刈遺跡群は、村田川下流右岸の低地に面した台地上にあり、旧石器時代から古代までの遺構を重層的に包蔵する大規模遺跡群である。昭和50年代よりニュータウン開発に伴って発掘調査が行われてきた。現在、遺跡は古墳群の一部が現状保存されているほかは、大半が住宅地、鉄道用地等になっている。
本資料は、同遺跡群のうち川焼台遺跡(川焼台1号鐸、同2号鐸)並びに草刈遺跡(草刈H区鐸、同I区鐸)から出土した遺物で、弥生時代後期から古墳時代前期のものとみられる。
特徴として、川焼台1号鐸・2号鐸は、その様態が東海地方以西の銅鐸と類似することから、房総にもたらされたのち幾世代にわたり伝世し、弥生時代末から古墳時代初頭にかけて、何らかの形で廃棄または埋納されたと考えられる。一方、草刈H区鐸は鈕及び鰭がない形状のもので、I区鐸(破片)も同様と考えられるが、古墳時代前期前半の方墳の周溝内土壙(しゅうこうないどこう=周りの溝に設けられた木棺などを安置する墓穴)から出土し、その状況から埋葬に伴う副葬品であることが明らかとなった。
本資料は、弥生時代後期から古墳時代前期にかけての当地と東海地方との関係を物語るもので、先進的に文化を受容、展開していくといった当地の地域性を垣間見ることができ、列島各地の集団が政治的なまとまりを形成していく過程における、関東地方の歴史的動向を考察するうえでも、非常に重要である。
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