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更新日:令和5(2023)年12月14日

ページ番号:315169

関峯崎3号横穴出土金銅製三尊押出仏

(せきみねさき3ごうよこあなしゅつどこんどうせいさんぞんおしだしぶつ)

関峯崎3号横穴出土金銅製三尊押出仏

種別

県指定有形文化財(考古資料)

指定日

平成26年3月4日

所在地(所有者)

香取市羽根川38(香取市)・香取市文化財保存館保管

概要

 香取市と成田市にまたがる関峯崎横穴群は、利根川支流の大須賀川右岸にある舌状台地の斜面部に位置し、その数100基を超える大規模な横穴群である。本品は、同群のうち3号横穴から出土したもので、7世紀後半のものと考えられる。

 特徴としては、中尊と脇侍(わきじ)の様態やバランスからすると、元来は別の型で打ち出したものを、後にひとつの光背に鋲留めしたとみられ、なかでも右側の脇侍は下部の蓮華座につながる痕跡が左方向ではなく反対の右方向を向いているため、本来は別個のものであった可能性が高い。用途としては、木製台座などに板状の光背下部を差し込んで、念持仏としていたと思われ、それを被葬者への副葬品として納めたものとみられる。大きさは、高さ18.5cm、幅14.6cm、厚さ0.8cmを測り、銅板型押しによってつくられ、鍍金(ときん=金メッキ)仕上げされている。

 本資料は、中央政権と香取の豪族との政治的関係はもとより、東国における古代仏教の伝播の様相を物語る文化財として非常に重要な資料である。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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