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更新日:令和5(2023)年5月11日
ページ番号:315331
(ふみわきいせきじゅうよんごうどこうしゅつどいっかついぶつ)
県指定有形文化財(考古資料)
平成11年3月30日
袖ケ浦市下新田1133(袖ケ浦市教育委員会)
文脇遺跡は、袖ケ浦市野里の台地上に位置する旧石器時代から中世にわたる遺跡である。14号土壙は、台地の縁辺部から発見された古墳時代初頭(約1、800年前)の埋葬施設で、主軸長2.3m、幅1m、深さ0.4mの長方形の穴に木棺が埋置されていたとみられる。
木棺の痕跡内からは、小銅鐸1点、水晶製棗玉(なつめだま)1点、琥珀製玉片1点、ガラス製小玉17点、鉄製品3点、土製品1点、布残欠1点が出土しており、副葬品として棺に入れられていたものと考えられる。
小銅鐸は全国的にも千葉県での出土例が最も多く、千葉県を代表する遺物の一つとなっているが、鰭(ひれ=体部の側面に付く板状の部分)をもち、大型の銅鐸を忠実に模した形状のものと、鈕(ちゅう=上の環状の部分)の断面が丸く鰭が省略された形状のものがある。前者は弥生時代後期の遺構から、後者は古墳時代初頭の遺構から出土することが多い。文脇遺跡の小銅鐸は、高さ10.8cm、最大幅5.8cm、重量124gあり、鰭をもたないタイプとしては比較的大きい。
文脇遺跡14号土壙は、小銅鐸が装身具を伴って埋葬施設から出土した好例であり、古墳時代初頭の小銅鐸を研究する上で大変貴重な資料である。
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