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更新日:令和2(2020)年4月16日

ページ番号:315165

板碑(正元元年九月三日在銘)

(いたび)

板碑(正元元年九月三日在銘)

種別

県指定有形文化財(考古資料)

指定日

平成2年3月16日

所在地(所有者)

香取市佐原イ-3010(惣持院)・県立中央博物館大利根分館保管

概要

惣持院(そうじいん)は、現在、香取市仁井宿(にいじゅく)に所在するが、かつては追野にあった。この板碑は同寺が追野にあったときに境内から発見されたもので、県立中央博物館大利根分館で展示・公開されている。この板碑は、筑波山系で産出する黒雲母片岩を用いる下総型板碑で、高さ156cm、幅35.5cm、厚さ9cmを測る。

主尊は阿弥陀如来一尊種子(しゅじ)で、天蓋(てんがい)は蓮華(れんげ)を伏せた形で、蓮座とともに主尊種子を包むように刻む。中央下半部には、「光明遍照/十方世界/念仏衆生/摂取不捨」(無量寿仏の光明はあまねく、十方世界を照らし、念仏の衆生を、摂取して捨てない)と「観無量寿経」の偈頌(げじゅ)を刻む。「偈」とは仏菩薩等の功徳を褒め称える言葉であり、「頌」とは言葉の美しい歌のことである。

正面下部には「右志者為慈父/正元〃年九月三日/聖霊證大菩提也」と刻み、全体的に均整のとれた板碑で、基部は塊状に太くなり、据え付ける際に安定を良くするために加工したようである。なお正元元年は、西暦1259年にあたる。

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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