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更新日:令和7(2025)年4月30日
ページ番号:314636
(こんどうきょうづつ)
県指定有形文化財(考古資料)
昭和60年3月8日
銚子市岡野台町2-473(等覚寺)
経筒は、主に仏教の経本を埋納する容器として製作されたもので、円筒形のほかに六角形、八角形もある。材質は、金銅製のほかに鉄製・陶製・石製などがある。また、経筒はさらに外容器とよばれる甕(かめ)や石製の容器に入っているものもある。
等覚寺(とうかくじ)出土の経筒は、金銅製で、筒の直径9.0センチメートル、高さ17.1センチメートルの円筒形である。筒身の一部に欠損部があるが、ほぼ完形である。この経筒は、昭和16年(1941)頃、当寺近くで耕作中にクスノキの根元から発見されたものであるが、筒の中には経の一部が付着している。
蓋の表には、蓮の葉の文様、筒身には、「如法経 奉為悲母禅尼也 建長四年壬子二月五日 施主平胤方」と刻まれており、埋納者、趣意及び紀念日が明らかである。すなわち、建長4年(1252)に現在の銚子市・飯岡町・海上町一円を支配した豪族の平胤方(たいらたねかた)が、亡くなった母の供養のために写経して埋納したことがわかる。
なお、平胤方の名前は、同市内にある常灯寺の木造薬師如来坐像の修理を行ったことが、薬師像修理銘に記されている。
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