ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 山武エリアの市町 > 芝山町の県指定文化財および国登録文化財 > 芝山古墳群(殿塚・姫塚)出土埴輪
更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:315186
(しばやまこふんぐん(とのづか・ひめづか)しゅつどはにわ)
県指定有形文化財(考古資料)
昭和46年3月26日
山武郡芝山町芝山298(観音教寺)
芝山古墳群(殿塚・姫塚)出土の埴輪は、表情豊かな人物埴輪が多いことで知られる。通常、殿塚・姫塚出土埴輪として一括して扱われるが、このうち一般に広く知られているのは姫塚古墳出土の埴輪群である。
姫塚古墳出土埴輪の中でも有名なのは、あごヒゲを蓄えて帽子(又は天冠)をかぶる一連の男性の全身像埴輪である。あごヒゲを蓄える人物埴輪は主に茨城県と千葉県に分布していることが知られているが、千葉県内での分布は茨城県に比べて少なく、山武地域と千葉市内でわずかに出土例が知られている。この他に、馬子と考えられる人物埴輪、島田髷を結う女子人物埴輪、馬形埴輪、家形埴輪などが主要な埴輪である。また、馬形埴輪に横乗り用の板鐙(いたあぶみ)がつくものがあったり、大刀を斜めに背負う男子人物埴輪があったりと、他の古墳出土の埴輪には見られない特殊な埴輪も出土した。
一方、殿塚古墳出土埴輪としては靱(ゆき=矢を入れる容器)、翳(さしば=貴人の外出時、従者が差し出すうちわ形の道具)などの千葉県ではあまり見られない器財形埴輪も出土している。
なお、両古墳からは、埴輪以外にも横穴式石室内を中心として、大刀などの武器、鞍金具などの馬具、須恵器などが多数出土している。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください