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更新日:令和5(2023)年6月30日
ページ番号:315050
(りゅうかくじしゅつどいぶつ)
県指定有形文化財(考古資料)
昭和40年4月27日
印旛郡栄町竜角寺239(龍角寺)
龍角寺は、県内でも最も古い寺の一つで、7世紀後半に建てられたと考えられている。
龍角寺出土遺物として指定を受けているものは、銅製経筒と創建当時の建物に葺かれた瓦で、昭和9年(1934)史跡「龍角寺境内の塔阯」保存工事の時に出土したものである。
経筒の筒身は、筒の直径16.2cm、高さ20cm、厚さ1mmの円筒形をしており、銅板を筒状にし、末端を重ねて縦6か所に穴をあけ、銅製の鋲でとじ合せたものである。なお、筒の中に入っていた経の一部が残っているが、内容は不詳である。この経筒は鎌倉時代の製作と考えられている。
瓦は、軒丸瓦と丸瓦、平瓦がある。軒丸瓦は、8枚の蓮の花びらの周囲に三重の同心円が巡っているので「三重圏文縁八葉単弁蓮華文」とよばれる文様がついている。大化改新(645年)で滅ぼされた蘇我氏一族によって建立された奈良県山田寺の瓦を作った工人の影響を受けていることから、「山田寺系の瓦」とよばれる。丸瓦には、窯で焼く前にヘラで書かれた「朝布」「服止」などの文字が見つかっている。龍角寺から1~2kmほど離れた位置に、栄町麻生や成田市羽鳥という地名が現在も残っていることから、これらの文字は、瓦作りに携わった人々が住んでいた地域の地名か、名前ではないかと考えられる。なお、これらの瓦は、龍角寺のすぐ北側の瓦窯(がよう:龍角寺瓦窯跡、五斗蒔(ごとまき)瓦窯跡)で焼かれたものである。
銅製経筒
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