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更新日:令和2(2020)年5月2日

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黄瀬戸灰釉木の葉文瓶

(きせとかいゆうこのはもんへい)

黄瀬戸灰釉木の葉文瓶

種別

県指定有形文化財(考古資料)

指定日

昭和40年4月27日

所在地(所有者)

木更津市永井作(善光寺)・木更津市郷土博物館金のすず保管

概要

木更津駅の東側に広がる清見台は、昭和30年代(1955~)に土地区画整理が行われ、現在は住宅街がひろがる。昭和39年(1964)、造成中に相里(そうり)50番地にある経塚近くから瓶子(へいし)と不識壺(ふしきつぼ=口が広いやや扁平な小型の壺)が出土した。今となっては詳しい出土状況は不明であるが、いずれも人骨が納められており、蔵骨器(ぞうこつき)として使用されたものと考えられる。

瓶子とは、酒を入れる口の狭い容器のことをいう。瀬戸で焼かれたもので、高さ26.3cm、口径4cm、底径10cmで、肩から胴にかけて木の葉文様を流麗に描き出し、その上に灰釉をかけ、朽葉色に光沢を持つ姿は見事で、長く土中にあったとは思えない。その端正に整った姿は、この種の瓶子の完成期の作であり、製作年代は、鎌倉時代末から室町時代初期と考えられる。

一緒に指定された不識壺は常滑焼の壺で、この形態の壺は鎌倉時代から室町時代のはじめにかけて大量に生産され蔵骨器として用いられている。高さ15.8cm、口径・底径ともに17.2cmで、ソロバン玉のような形状である。不識壺の類例は県内になく、この壺は出土地の明らかなものとして貴重なものである

お問い合わせ

所属課室:教育振興部文化財課指定文化財班

電話番号:043-223-4082

ファックス番号:043-221-8126

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