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更新日:令和5(2023)年8月21日
ページ番号:315286
(ときどのごへんじ)
県指定有形文化財(古文書)
昭和52年3月8日
松戸市平賀63(本土寺)
この文書は、身延山にいた日蓮が、銭3貫文、米2斗を贈られたことに対し、現在の市川市中山に在住した富城常忍にあてた礼状である。しかし、袖書の文意からすれば、富城氏夫人の病弱を憂え、平癒祈祷の意味の強い書状と考えられる。富城常忍は、早くから日蓮の強力な庇護者であった。
1幅1紙の軸装で、本紙の寸法は縦28.5cm、横36.6cmと短いものであるが、日蓮最晩年の筆跡で、円熟した温かみが感じとれる。
この御返事には、11月25日の日付しか記されていないが、書かれたのは弘安3年(1280)と推定される。
本土寺には、この御返事のほか「諸人御返事」、「大学三郎御書」や一谷入道御書第11紙初行断片等の日蓮遺文が所蔵されている。この御返事は、元々中山法華経寺に伝わったことが同寺開祖の日常目録にも記載されているが、後に本土寺の所蔵となっている。
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