ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 印旛エリアの市町 > 印西市の国・県指定および国登録文化財 > 印西市の有形文化財(そのほか) > 鋳銅孔雀文磬
更新日:令和5(2023)年8月8日
ページ番号:315073
(ちゅうどうくじゃくもんけい)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和60年3月8日
印西市松虫7(松虫寺)
松虫寺は、松虫姫の病が平癒した後の天平15年(743)に、聖武天皇が僧行基に命じ建立させたものと伝えられている寺院である。
磬(けい)とは誦経など修法の時に打ち鳴らす器具で、この磬は肩幅21.3cm、絃23.2cm、総高14cm、撞座径5.7cmの鋳銅製のものである。
縁は上縁が六弧、下縁が五弧で山形の形状をかたどっている。文様は裏表ともに同じで、撞座の蓮華文を挟んで左右に孔雀文を鋳出している。孔雀は頸を屈曲させ蓮華文に向かって翼を大きく張り、尾を下げた姿勢で表現されている。8葉複弁の花弁をもつ蓮華文の撞座と孔雀の間隔はせまく、左右の縦縁はわずかに外側に反りをもたせている。
縁は断面が菱形で、内側に子縁を伴い、磬全体が深みのある趣が感じられる。上縁の左右には鈕孔があり、磬架と呼ばれる台に吊り下げて使用する。
この磬は無銘であるが、様式手法から南北朝時代の作と推定され、県内の他の例と比べても優れた作品ということができる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください