ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 長生エリアの市町村 > 茂原市の国・県指定および国登録文化財 > 鋳銅鰐口(応永十六年在銘)
更新日:令和2(2020)年9月26日
ページ番号:314756
(ちゅうどうわにぐち)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和57年4月6日
茂原市長尾1363(橘神社)茂原市立美術館・郷土資料館保管
鰐口とは、社寺の拝殿の入り口に吊るし、参拝者が布縄で打ち鳴らすものである。この鰐口は、橘神社の伝世品であり、本県に在住した鋳工の手により応永16年(1409)に製作されたことが明らかな作品である。
鋳銅で、径は23.3cm、厚さは6.8cm、釣環の高さは左右とも約2.5cm。耳の高さは左右とも約2.5cm、唇出は1.6cm、撞座の径は5.4cmである。両面とも中心に八葉の蓮の花弁を型取った文様の撞座がある。
銘文は、表には「敬白上総國二宮庄長尾郷手千花大明神鰐口應永十六二月九日施主敬白」と刻まれており、この鰐口が応永16年の製作当初から手千花大明神に掛けられていたことがわかる。裏面には「上総國長北郡本藻原郷住人大工三郎大郎正吉」とあり、長尾郷に隣接する藻原郷の住人で、上総鋳物師大工三郎正吉の作であることがわかる。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください