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更新日:令和2(2020)年6月3日
ページ番号:315158
(おおどじんじゃわきょう)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和55年2月22日
香取市大戸521(大戸神社)
大戸神社は、景行天皇40年日本武尊東征時に勧請されたのがはじまりと伝えられ、天手力雄命を祀り、江戸時代までは香取神宮の第一末社であったが、明治6年(1873)独立した神社として県社に列せられた。五穀豊穣・家内守護・交通安全守護・商業繁栄の祖神として広く信仰されている。
大戸神社の和鏡は、蓬莱鏡が2面、松喰鶴鏡1面があり、蓬莱鏡は中心の紐を通す穴のある突起が球状の素円鈕のものと、亀をデザインした亀座鈕のものとがある。
素円鈕の鏡は直径19.5cm、縁厚0.3cmの大きさで、波がうちよせる蓬莱山に遊び戯れる2羽の鶴に松竹などを配した文様を鋳出している。流麗、自然で、製作年代は鏡背に正中2年(1325)の墨書が認められることなどから鎌倉時代である。
亀座鈕の鏡は直径20.5cm、縁厚0.3cmの大きさで、波のうち寄せる蓬莱山に遊ぶ2羽の鶴と亀を配した意匠をこらした精緻な文様から室町時代初期の製作と考えられる、
松喰鶴鏡は直径18.9cm、縁厚0.5cmの大きさで、鈕をはさむかたちで松枝をくわえて飛び戯れる2羽の鶴を配した文様などの意匠から、鎌倉時代中期の製作と考えられる。
この3面は、いずれもこの種の和鏡としては大形の部類に属し、鋳上りも良く、文様は鮮明でよく整った優品である。いずれも縁際に2個の小孔があり、御正体としてのつり下げ用の小孔と考えられ、奉懸されていたことがわかる。
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