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更新日:令和5(2023)年12月14日
ページ番号:314777
(ぼんしょう)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和47年9月29日
長生郡長南町報恩寺252(報恩寺)
報恩寺は正応3年(1290)の創建と伝えられる寺院である。
この梵鐘は、高さ107.8cm、口径61.8cmで3段組に鋳上げられている。乳は4段4列に配され、上帯、下帯ともに素文である。池の間3区に銘文が刻まれており、2個の撞座は竜頭の方向と平行に位置し、八葉単弁の蓮華文に5個の蓮子を鋳出し、簡略化された雄芯をめぐらせている。
池の間の第3区には、徳治元年(1306)の紀年銘と、願主花園蔵人入道能円の名が刻まれ、続いて埴生郡雲上山報恩寺金剛院と追加した刻銘が見られる。
このことから、この梵鐘は他の場所から報恩寺に移ってきたものであることがわかるが、当初の所在地がどこであったのかは残念ながら不明である。
こ梵鐘は、鋳型の型持ちに使った青ざしが溶けずに笠形に残っているなど、鋳上がりはあまり良好とはいえない。
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