ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 安房エリアの市町 > 南房総市の国・県指定および国登録文化財 > 梵鐘(応安七年在銘)
更新日:令和5(2023)年12月19日
ページ番号:315431
(ぼんしょう)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和47年1月28日
南房総市千倉町大貫1057(小松寺)
小松寺の鐘楼に吊るされているこの梵鐘は、総高122.7cm、口径69.1cmである。3段組で鋳造されていて、乳は5段5列となっており、上帯に優美な飛雲文、下帯に唐草文が施されている。池の間の4区にわたって、長い銘文が刻まれている。第1区は「房州朝平南郡巨松寺鐘銘」で始まる長い願文で、応安7年(1374)に鋳造されたこと、当時の小松寺の住職(別当)が越後僧都經秀で、浄財を集める勧進僧が沙門大進権律師貞憲であったこと、千代若丸のために高階家吉と正氏が大檀那となって寄進したこと、この梵鐘を鋳造した鋳物師は大工山城守宗光であったことが刻まれている。銘文には「巨松寺」と刻まれているので、小松寺は当時そのように表記されていたことがわかり、これは小松寺の旧名称で、巨松山医王院檀特寺から檀特山小松寺に改められたとされていることと一致する。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください