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更新日:令和3(2021)年6月10日
ページ番号:314732
(こんどうりゅうもんごこれい)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和42年12月22日
いすみ市荻原2136(行元寺)
密教の修行に用いる様々な用具の1つに金剛鈴があるが、その角のように尖った部分を「鈷」といい、五鈷鈴は5本の角に鈴が付いたものである。その形は古代インドの武器をもとにしたもので、行者の身を護るという意味をもっている。
この五鈷鈴は、高さ23.5cm、鈴部高さ10.5cm、口径10.0cmで、長さ7.5cmの振り鳴らすための舌が付く金銅製である。鈷と鈴は別々に鋳上げられ、把元の朱文帯でつないでいる。鈴体内に柄を差し込み、その先端に舌をつるしている。把の部分は中央が鬼目となり、珠文帯を巡らせている。文様の花弁は三重の弁を描いている。鈴体には竜を肉厚に鋳出した意匠があしらわれる特異なもので、鋳上がりも優れた作品である。
銘文がなく、年代や作者はわからないが、様式や製作手法から鎌倉時代か南北朝時代と推定される。なお、寺伝では、「竜鈴」と称し、最澄が唐から請来したものとしている。
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