ここから本文です。
ホーム > 教育・文化・スポーツ > 歴史・文化 > 文化・文化財 > 文化財 > 市町村別の国・県指定および国登録文化財 > 安房エリアの市町 > 館山市の国・県指定および国登録文化財 > 小網寺鋳銅密教法具
更新日:令和3(2021)年6月17日
ページ番号:315468
(こあみじちゅうどうみっきょうほうぐ)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和41年5月20日
館山市出野尾859(小網寺)
密教では、知恵の火により煩悩を焼くための護摩、秘密伝授の灌頂等の儀式や法会が重んじられる。この法具類は、これらの儀式に用いられる器物で、五鈷鈴・五鈷杵・独鈷杵・金剛盤・花瓶・羯磨・輪宝・羯磨台・四橛・蓮華形柄香炉などがある。いずれも鋳銅製で鍍金が施されている。独鈷杵は室町時代の作で、他の法具の製作年代はいずれも鎌倉時代であり、工芸品としても優れている。金剛盤、花瓶、羯磨台には「金沢審海」の銘が刻まれており、この法具類が、横浜市金沢にある称名寺を開いた妙性房審海にゆかりのあることを示している。相模と安房との文化交流を考えるうえで貴重な資料といえる。なお、称名寺には審海銘の密教法具があり、重要文化財に指定されている。
関連リンク
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください