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更新日:令和6(2024)年2月8日
ページ番号:314779
(ちゅうどうくじゃくもんけい)
県指定有形文化財(工芸品)
昭和36年6月9日
長生郡長南町笠森302(笠森寺)・千葉県立中央博物館保管
磬は、中国から伝わった打楽器の一つで、磬架にかけて仏事に用いる。この磬は、眉間22.3cm、絋24.4cm、高さ16.6cm、撞座の径5.8cmの鋳銅製である。
縁は断面が菱形で、内側に細く子縁をめぐらせている。上縁は六弧に、下縁は五弧に型どり、両端はやや開いて直線となっている。文様は表裏とも同じで、八葉複弁蓮華文の撞座を中心に、両側に向き合って孔雀が配置されている。文様の間には、「笠森寺」の寺名、「応永三十三年丙午十一月十三日」の年号(1426)、「大工国安」の作者名が刻まれている。このことから、応永33年(1426)に大工国安が笠森寺の磬として製作したことがわかる。
この磬は、のびやかさに欠けると言われることもあるが、文様は肉厚に鋳出されており、在銘のものとしては本県最古のものである。
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